コラム第3回「耳が遠い方と目が悪い方」

コラム第3回「耳が遠い方と目が悪い方」

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介護の視点から見るいい結婚式の作り方
連載3

「耳が遠い人には動作もつける」
「目が悪い人にはシーンの説明を盛り込む」

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目が見えない、耳が遠い

高齢になると、目や耳が不自由になってきます。

それに伴い、若い方や健康な方には想像もできないほど、いろいろな不便さが出てきます。

 

目の病気や症状

高齢の方に多い目の病気は、白内障や加齢黄斑変性、緑内障、糖尿病性網膜症などがあります。

白内障は、とてもポピュラーな病気で、70代以上の方だとほぼ発症する病気。

老人性の白内障では、薄暗い場所だと物が見えにくく、全体的にぼんやりとします。

また、光がとてもまぶしく感じることもあるので、披露宴やパーティの際は要注意かもしれません。

緑内障は、ある部分だけが見えないという症状です。(視野欠損)

白内障、緑内障は、早い方で40~50代で発症することもあるので、皆様もご注意下さいね。

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目が見えにくい方の注意点

目が不自由な方の場合、身だしなみや食べこぼしがあってもご本人は気付きません。

そのような状態であれば、さりげなく直してあげてください。

会場でのご案内は、ご本人のスピードに合わせ、かなりゆっくりめにサポートを。

階段では、こまめに声掛けが必要です。

「あと2、3歩前に行きましょう」

「後ろから人が来ているので右によけましょうね。」

など、細かく具体的な声かけや誘導が必要になります。

見える範囲が決まっている方には、その範囲内に食事のセッティングしてください。

 

耳が遠い方の注意点

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耳が聞こえにくい方を外見だけで判断することは、なかなか難しいものです。

補聴器を使用されるのでは?と考えがちですが、実は皆さん補聴器を使いたがりません。

理由はピーという雑音などを拾いやすくなってしまうから。

 

耳が聞こえにくいと、周囲の状況が分かりづらく、人にぶつかりやすいので、
十分に気を付けてください。

案内する際は、なるべく大きく手ぶりをつけて、視覚で分かるように説明するのがポイント。

「お化粧室はあちらです」

「座ったままでお待ちください」など、大きな手の動作を必ず入れて下さい。

声は低音が聞き取りやすいので、女性よりは男性スタッフのほうがいいかもしれません。

どうしても、聞き取りづらそうな場合には、筆談が早い場合もあります。

 

挙式中や大事なスピーチの時は、声かけをするタイミングも要注意。

耳が遠い方は、大声になってしまう傾向にあります。

厳粛な静まり返った場で、昔のコントのように、

「え~!?え~!?なに~!?」となってしまうと大変です。

本人は状況が理解できていないこともあるので、
その時は、「し~!!」という手ぶりと同時に、注目してほしいシーンを指し示しましょう。

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目の見えないおばあさま

最後に実際にあったお話を1つ。

 

「どうしても出たいと言うので・・」

 

と、少し戸惑った様子で、新婦が大好きなおばあちゃんの、式当日のサポートを
当社に依頼してきたときのことです。

話を聞くと、おばあちゃんはほとんど視力がなく、全く見えない状態だとか。

「結婚式に出てくれるのは嬉しいけれど、花嫁姿もお料理も、
ビデオも何かも見ることができないので、つまらないかもしれない。」

新婦の心配はそこでした。

「どうしても出席したい」

とおばあちゃんの願い。

そこで、私たちの出番です。

 

優しそうなおばあちゃんに、当日はできる限り、場面場面で説明をしていきました。

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「今、お孫さまが入場ですよ。きれいなレースのドレスですよ」

「背の高いハンサムなお婿さんですね」

「もうすぐ、指輪交換ですよ」・・・・。

 

一つひとつの説明に頷きながら、見えないはずの目をじっと凝らすように見つめていました。

挙式が終わり、写真撮影で新郎新婦のそばにお連れしたとき、

おばあちゃんは、新郎のそばに近づき、

 

「どうか、どうか、この子をよろしくお願いします」

 

そう、囁いたのです。

じっと花婿さんに顔を向けて、しっかりと手を握って伝えていました。

 

その瞬間、

 

「ああ、どうしてもこの一言が言いたかったんだ・・。」

 

私たちはそう理解しました。

おばあちゃんのほっとした、安心した笑顔を見たとき、

私たちは涙が止まりませんでした。

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