結婚式も時代と共に価値観の移り変わりが早く、昔はNGだったものが、OKとなったりと様々なものが変わっています。
今回はその中でも、よく議論されている、ツーピース、コットンパールについて、触れたいと思います。
コットンパールやツーピースの洋服は、結婚式でOKやNGなど、色々な情報が出ています。人によってOKだったりNGだったりとマチマチです。なので、なぜそう言われるようになったかの由来から調べてみました。
コットンパールは、
コットンパールの歴史は古く、19世紀半頃まで遡ります。
重たい宝飾品を纏っていた時代、着け心地の軽いジュエリーは女性の願いだったようです。
アールデコの時代、パールを幾連も重ねたネックレスというスタイルが流行した際、 ボリュームのあるパールの重さを軽減するために考案された模造真珠といわれています。
高度成長期の日本でも流行し、生産していました。 ブームが終わった頃には生産がストップし、ビンテージのコットンパールが出回る程度だったそうです。
現在、また生産が再開し流通するようになった素材です。
と、元々歴史あるものです。
しかし、イミテーションパールに比べて、コットンパールは見た目が独特で、一目でわかるため、カジュアルさで気にする方もおられるとのことでした。
また、ツーピースは、
女性用のジャケットとスカートあるいはワンピースの組み合わせのこと。 または、ジャケットとパンツのみでベストはなしの男性用スーツのこと。 それまで男性のスーツは三つ揃いが一般的であったが、第二次世界大戦後の米国でベストを省略して着用したのが始まり。
という風に、ワンピースに比べると歴史が浅く、格式としてはワンピース>ツーピースであるため、カジュアルかつ、2を連想ということから、NG説が広まったのではないかと思われます。
しかしマナー本を色々見てみましたが、ツーピースやコットンパールについて、厳密に禁止する記述はありませんでした。
これらの情報は、ネット時代になり、色んなマイナールールが大きく広がっていき、いくつかが暗黙の了解になったのではないかとも、言われています。
結婚式自体が時代と共に、非常にカジュアルとなっているので、一辺倒にルールに縛られるよりも、そのルーツなどを知っておくほうが応用がきくのではないかと思います。
結婚式では、そこまで装いに対して気を遣う理由として、以下の理由があります。
一番大切なのは、自分がどういう立場で呼ばれているのかを考え、それにふさわしい装いを心がけることが必要です。
なぜなら新郎新婦と初対面のゲストや親族は、参加者を見て新郎新婦の人柄を想像するからです。
(中略)世の中のカジュアル化に伴い、結婚式も格式よりもアットホーム感が求められる傾向にあります。
とはいえ、個人が開催する会の中では、結婚式は最もフォーマルなものであり、新郎新婦にとっての大切な一日です。
新郎新婦のご親族で地方からおいでになるご年配の方もいらっしゃるかもしれません。
周囲の人達と格や雰囲気を合わせる意識を持ちましょう。
装いで迷ったら、カジュアルにするよりもフォーマル度を1ランクアップするのがおすすめです。参考文献:結婚式お呼ばれマニュアル ゲストのためのマナー・服装入門 ひぐちまり
上記のように、ゲストは新郎新婦を写す鏡です。
結婚式の多様化に伴い、暗黙の了解やマナーなども個人の判断に委ねられることも多くなると思います。
しかし、ゲストも結婚式を形作る、立派な一員であるため、呼ばれた意味や意義を考えた上でのコーディネートを決めるのが良いのかもしれません。
コットンパールやツーピースの洋服などは厳密にはマナーに触れるものではありませんでした。
しかし、それを着用する方は、どう見られたいのか、ご新郎新婦の立場からどう思われているのか、という側面が重要かもしれません。
私たちが、ご高齢の方に付き添う時、ご新郎新婦がご用意してくださったご宴席で、無理なく過ごせること。一生に一度の思い出をとても幸せで、心に残るものとしてご帰宅されること。それを第一に考えると、コットンパールやツーピースのお洋服をあえてすすめています。
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。