ケアエスコートは、結婚式での介護を、準備から当日までサポートします。
経験豊かなスタッフが、どんな方でも安心して結婚式に参列できるようにお手伝いします。
私たちの目標は、
「介護が必要でも、結婚式にふさわしい振舞いで、快適で楽しい気分で、最高の一日を皆様とともに過ごしていただく」ことです。
「ケアエスコート」は、ただ「介護スタッフを派遣する」のではないのです。
1.お問合せ
結婚式の日取りや場所、ご本人の状態、ご不安な点などをお聞かせください。
2.資料送付
お見積もりの必要な方はお申し出ください。
3.お見積り・お申込み
4.ご家族、ご本人との面談
ご本人のお住まいや施設にお伺いします。介護の状態や身体のレベルを確認、アドバイスや参列に必要になる備品の準備や手配も行います。
5.結婚式スケジュールや施設確認
結婚式会場に訪問し、当日のスケジュールや設備や配置の確認。車椅子での動き、お化粧室への誘導のタイミングなどをプランニングします。
6.備品やタクシーの手配
必要な備品や、あった方が快適になる物品の用意、介護タクシーの手配や医療機関の確認など
7.結婚式当日の介護サポート
(お1人の場合、2名体制)
ご希望に合わせたプランをご用意。(挙式のみ、披露宴のみ、式から披露宴、送迎など)
前泊での介護もご相談ください。
介護が必要な高齢者が、長時間で初めての場所のイベントに参加するためには、準備が必要です。
私たちは、結婚式でのケアマネージャーの役割(プランニングや備品の準備、手配)からスタートします。
①ご本人に会い、ご家族と打合せ、身体のご様子、お気持ちなど、細かに確認していきます。
お手洗い、車椅子、身体の状態、お食事、病気、不自由なところ、お気持ちの揺れ、お召し物・・・
それを踏まえて一番ベストな方法を考えていきます。
②結婚式場や神社に伺い、式担当者と情報交換、式場の設備を確認します
①②を合わせて、プランを作り、必要な備品をそろえて結婚式に臨みます。
当日は、お申し込みのプランに必要なサポートを行います。(お一人様の場合2名体制)
私たちは、ご本人とたった一回か二回しかお会いできないですが、家族の役割をします。
結婚式当日は、花嫁花婿様のご両親は、とても忙しいです。ご親族も、ゆっくりお食事を召しあがり、披露宴を楽しむためには、とてもお世話に専念ことはできません。他のゲストへのご挨拶、イベントへの参加、皆様との談笑・・・。ご本人様から離れてしまうシーンも大変多いのです。
結婚式では、ご本人のプライドが傷ついたりしないように、一人ぼっちで寂しい思いをしないようにお相手します。
11.ちょっと読んでいただきたい話(ケアエスコートの始まり)
「おばあちゃんを呼びたいな・・」
「おじいちゃんにきてもらいたい」
そのお気持ちは、「一番感謝したい方に、一番素敵な姿を見せたい、幸せになったと安心してもらいたい。」のはずです。
小さなころ、可愛がってくれた日々、温かい笑顔、優しい声を思い出しながら、
ご高齢になったお祖母さま、お祖父さまをいたわり、おもてなしすること。
それは、本当は「恩返し」ではなく、ご新郎新婦やご家族にとっての最高に幸せな時間、そして大切な思い出になります。
最近は、親しいご親族やご友人とゆったり過ごす結婚式が増えてきました。
とはいえ、新郎新婦さまのご両親は、ゲストへのご挨拶や気配り、新郎新婦さまへの気遣いと、なかなかお忙しいのが現状です。特に新婦さまのお母さまは、新婦さま以上にお気を張っていらっしゃると思います。
そこに、「介護の必要なお祖母様まで・・」となると、お呼びすることもためらわれます。
ケアエスコートのお問合せを頂く時、必ずご家族がおっしゃるお話は
「本人が疲れそうで・・」と「他の方に迷惑をかけてしまいそう・・」です。
でも、その胸の内には「世話をする家族が大変だから・・」の本音が隠されています。
最初のお打ち合わせで、「すべて任せても大丈夫。」と思っていただいた後は、
どなたも、本当に安心された笑顔で、ほっとされています。
ケアエスコートプランナーがご本人にお会いしにお伺いします。
ご本人とお会いしたい理由、それは・・
①しっかりとご本人の状態を把握
介護度だけでは、ご本人の心身のご状況はわかりません。
また、ご施設に入所されているお祖母さま、お祖父さまには、ご家族のご存じない問題点も色々あったりします。お式場の設備はけして介護用には作られていません。
しっかりご本人のご様子を確認させていただき、なるべくご負担をかけないように、事前の準備をしていきます。
②ご本人と顔見知りになっていただく
事前にお祖母さま、お祖父さまにお会いすることで、結婚式当日にお会いした時、「ああ、あの方ね!!」と皆さま、とても親しそうに接してくださいます。
ただ、あまり早くにお会いすると、すっかりお忘れの場合もありますので、1か月前くらいが適当かと思います。
③普段の介護のしかたや介護用品、設備を確認
普段、お世話をされているご家族や介護スタッフから、困りごとやその対策方法をお伺いします。
普段お使いの福祉用品や用具からも、ご本人について知ることが出来ます。
ケアエスコートは、結婚式での介護サポートを始めて12年となります。
その実績から、結婚式では、2名以上での対応が必須と考えています。
➀結婚式では普段の介護よりもより重度な対応が必要と思っていただいた方が安心です。
ケアエスコートをお申込のケースは、ご家族がご心配されている以上に、色々なお手伝いが必要な場合がほとんどです。
②結婚式場では、お手洗い、通路、階段・・・様々な場所で、2名以上でお手伝いしないといけない場面があります。お式場のご担当者では気づかない箇所も多々あります。
③ご家族には、結婚式の感動と美味しいお料理をゆったりと味わっていただき、
ご本人のお世話はすべてスタッフにお任せいただけます。
④お食事場面では、介助をする者と、料理をカットしたり、
テーブル上が乱れないように気を配る者が必要になります。
綺麗なテーブルコーディネート、豪華なお食事、華やかな雰囲気に気を配りながらサポートいたします。
⑤ご家族が、ゲストやご親戚のご対応をされている間は、ご本人が不安になりがちです。
ご家族が席にいらっしゃらなくても、楽しめるよう、色々なお話をさせていただきます。
⑥もし、ご本人のご機嫌が変わったり、ご様子に変化があった時に、会場のムードを壊すことなく、サポートします。ブライダルプランナーとも連携しながら、スケジュールへの対応も行っていきます。
お祖父さま、お祖母さまにとって、披露宴は一番の楽しい時間になるでしょう。
・美味しい豪華なお食事で、ほとんどの方は、びっくりするほど召し上がります。
・久しぶりのご親族との会話では、本当に嬉しそうに笑っていらっしゃいます。
・新郎新婦さまのお手紙では、周りの方も巻き込むくらい素敵な涙を流されます。
そんな感動的な披露宴が無事に進行していくように、私たちは、最初から最後まで細心の注意と気配りをもって、お手伝いしていきます。
主に気を配っている点としては・・・
・お料理やお飲物を召し上がりやすく
・食器やカトラリーが倒れないように
・テーブルアレンジメントをくずさないように
・お手洗いを失敗されないように
・ご気分のこと、ご体調のこと
・お召し物が汚れないよう、みだれないよう
・進行スケジュールにあわせて
・お疲れ具合やご機嫌
「もう、結構です。疲れました・・。」
結婚式が終わった夜、母がぽつんとつぶやきました。
遥か、何十年も前のこと、私の兄の結婚式のことです。地方都市の長男の結婚式。
今考えると、母の気負いは大変なものだったと思います。
母の夫、私たちの父は、下半身まひで、車椅子で生活する障害者でした。
とはいえ、父は普段はあまり人の手を借りずに生活していました。
だから、兄も私も父のことを特に気にかけず、結婚式の日を迎えていました。
兄は自分の結婚と妻になる女性のことに精いっぱいで、私は私で、自分の振袖や美容院の予約。
昔の結婚式、披露宴のことです。
たくさんの友人、大勢の会社の上司と同僚、近所の人たち、そして親族。
母は、兄の会社関係の方に挨拶をし、親族に酌をしに行き、遠くからいらした方にお車代をお渡しし、
私たちが楽しく歓談している間、くるくると走り回っていました。
そして母はさらにその合間に、父の車椅子を押して挨拶の手伝いをし、他のゲストにわからないように、そっと父を化粧室に連れていき、身体を気遣い、恥をかかせないようにしていました。
結婚式が終えたその夜、父が私の顔を見て
「本当にいい結婚式だった。
また、お前の時もちゃんとしたいね。よかった、よかった。」
と嬉しそうに行った時、
母が疲れ切った顔で、「当分、してほしくないわ・・」といったのです。
私たち家族は、この結婚式が母にとってどれほどの負担だったか・・・
何も考えていなかったのです。
その半年後、私自身も結婚することになりました。
でも私が選んだのは、その当時とてもめずらしい教会結婚でした。
信者でなくても式を挙げられる遠くのチャペルを選んで、披露宴のない、二人だけの結婚式を挙げました。
その教会がとても素敵だから・・
でも、心のどこかにあの時の母のつぶやきが残っていたのです。
そして何十年もして、あるご高齢の方が、結婚式に参列されると聞きました。
その時、あの母のことが、ふっと思い出されてきました。
結婚式は、家族のためのもの。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。
一番お世話になった人に祝ってほしい。
でも、せっかくの日に、ご家族が、私の母のように、忙しく誰かのお世話に追われたら・・?
他のゲストへの気づかいや遠慮で、気疲れしたら・・?
ましてや、心配のあまり、その大切な誰かが、ご出席をあきらめてしまわれたら・・?
私たちにできること。
ご両親が、新郎新婦さまの晴れ姿を思う存分、しっかりと目に焼き付けて、その日一日をすべてお二人のためにお祝いする時間にしてさしあげること。
おじいさま、おばあさまが、誰にもお気兼ねすることなく、ごゆっくりお孫さまとの時間を楽しんでいただくこと。
ご出席されたすべての方に、ああ、いい結婚式だった、幸せな時間だったと思っていただくこと。そのために、私たちはケアエスコートを始めました。
株式会社フォーハート 取締役部長竹森利恵