実際に介護に関わっている方はよく知っている介護保険。
でも、花嫁花婿さんや、プランナーさんは、何のことか全然わからないのでは?
一般の方は意外とご存じないな、と感じる今日この頃です。
介護保険には、2つあります。
国の保険としての、介護保険。
民間保険会社のいう介護保険。
おんなじ名称なので、混乱しますよね。
まずは、今回は、国の介護保険制度について。
日本には、国の行う保険制度が、5つあります。
ご存じですか?
保険制度なので、もしも、〇〇になったら、補償されます。ということですよ。
まずは、身近な「医療保険」
もしも、病気や怪我で通院や、入院になってしまったら。
そう、病院に提出する保険証。
それを渡すと、一般的な治療だと、一部の費用だけですみますよね。
これが、「医療保険」
次は「雇用保険」
もしも、失業してしまったら?
ハローワークに行けば、失業保険金がもらえます。
そして、「労災保険」。
仕事中に、怪我をしてしまったら、全額治療費はみてもらえるし、休んだ分の補償もあります。
さあ、あと2つ。
わかりますか?
「年金保険」と「介護保険」です。
年金って、保険なの〜?とよくいわれますが、年金は「もしも、長生きしたとき」の保険なのです。
長生きしたけど、収入が無くなっている、、、というための保険なんですよね〜。
そして、「介護保険」
介護保険は「医療保険」と似てて、直接、お金を貰える訳ではありません。
医療保険が、病院に払う分の3割分だけ(一般的な場合)払うのと同じように、介護してくれた事業者に、1〜3割払います。
じゃあ、病院と同じように、いろんなサービスをいくらでも受けていいのかというと、それは、ダメ。
介護保険のサービスを受けるためには、まずは、介護認定を受けないとダメです。
あなたには、確かに、介護が必要ですね〜。と認定してもらうのです。
そして、その、必要な分量を決めるのが、介護度。
要支援、要介護1〜5です。
要介護5が、1番重い(介護が必要)なのです。
要介護度って、介護が必要な度数なので、病気の重さとは、必ずしも一致しないのですよ。
こんなに重病なのに、、と思っても、意外にお世話は軽くて大丈夫な場合は、介護度は低くなります。
おおよそ、要支援1で 5万 要支援2で 10万
要介護1で、16万、要介護2で19万、要介護3で27万、要介護4で30万、介護度5で36万くらい。(ざっくりとですが)
でも、これは、限度額なので、すべての方が全額使える訳ではなく、その方の必要なサービスや回数までですよ。
さて、では、実際に介護が必要なゲストが結婚式に参列の場合、「介護保険」のサービスは使えるのでしょうか?
残念ですが、使えません。
介護保険サービスは、日常の生活の範囲の適用なのです。
結婚式は、特別な場面なので、使えないのです。
ただ、新郎新婦さん、プランナーさんは、そのゲストの介護度を知ることで、どのくらいお世話が必要か?の判断にできますので、ぜひ、きいてみるといいかもしれません。
要介護2以上の場合は、やはり、専門スタッフが必要と思いますので、しっかり準備してくださいね。
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。