教えて!カイゴ (for wedding)

結婚式はいいものです!!新郎新婦へ、心から伝えたいホンネの話

2018.04.20

ケアエスコートの竹森です。

最近は、晩婚化がすすみ、さらに結婚そのものが減っているというニュースをよく見ます。たとえ結婚が決まっても、挙式や披露宴をしない人たちも増えています。結婚式は、世界中の国で行われているし、昔からずっと続いてきたイベントです。

数年前までは、親戚や友人が結婚すると聞いたら、まず結婚式の招待状が届きました。でも最近は確かにあまり来なくなったような、、、。周りの知人もあまり挙式も披露宴もしていないような気がします。結婚式でのサポートをしている身としては、すごく気になります。

調べてみると、ブライダル総研に、結婚式についての意識調査がありました。
結婚式にプラスとマイナスの気持ち、やっぱり予想通り!!

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ブライダル総研 結婚総合意識調査2017  詳しくは↓↓↓

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結婚式に対してプラス意識は、「親孝行したい・感動する・結婚式って素敵!!」

  • 結婚式を行うことは親孝行になる 64.7%
  • 結婚式は感動する  64.3%
  • 結婚式は素敵だ   63.8%

結婚式に対してマイナスは、「いろいろ面倒だ、お金がもったいない・・・」

  • 段取りや準備が面倒だ 69.9%
  • 招待客として誰を呼ぶ・呼ばないの線引きが面倒だ  58.5%
  • お金がもったいない 47.9%

でも、結婚式をすると、こんないいことが待ってます

長年、お客様の結婚式でサポートしているケアエスコートスタッフ。ご両親や祖父母のそばで、いろいろ見えたものがあります。

新郎新婦さんへ伝えたい3つのこと スタッフA

ご両親がとっても嬉しそうです !!  

ケアエスコートで、新郎新婦様のご家族、とくにご両親のどちらかと打合せをすることが多いです。

お会いして「この度はおめでとうございます!」とご挨拶すると、初めましての私達にでも、嬉しさを隠すことなく「ありがとうございます」と返ってきます。どのご両親も本当にうれしそう!!結婚式当日を迎える前から(きっと結婚の知らせを聞いたときから)喜びでいっぱいになるものなんだな、と、しみじみと思います。

また、結婚式当日に、ご両親とお話をしていると、「○○もこんな風に考えられる様になったんだって驚いたのよ」 「あの子があんな積極的だったなんて知らなかったわ」など、子供の成長や知らなかった一面を驚き、とても嬉しそうな表情をされることに気づきます。

結婚式は、子供が一人前になったことや、学校や仕事で色々な人間関係を築いたことを、親が実感することが出来る場なのかなと・・。そして、それを見せることが、今まで育ててくれた親に、一番の感謝を伝える方法なのかなと思います。結婚式という人生で一度の大きなイベントだからこそ、気持ちを素直に伝えられるんだなあと感じます。

結婚式では、みなさんに祝福されたことを全身で感じられます

結婚式で、大切な人達に感謝を伝えたいと思っているでしょう。でも、それ以上に、自分達をこんなに温かく見守ってくれる家族やゲストがいることを、感じられる場ですよ。

これから始まる新しい人生は、楽しいことや幸せな事ばかりではなくて、大変な時もあると思うけれど、見守ってくれている方々の存在を身近に感じることで、くじけることない、強さや勇気を得ている気がします。

ご披露宴がお開きになるころには、新郎新婦さんは、何かを受け取って決意をしたような、引き締まった表情に変わっていく気がします。

結婚式の準備は、二人の生活の予行演習

結婚式を挙げるとなると、新郎新婦さんが二人で相談・準備しなくてはならないことがたくさんあります。初めての事ばかりだから不安でしょうし、お互い仕事をしながら、忙しい中での準備だと思います。打ち合わせも大変ですし、意見がぶつかって、イライラしたり、喧嘩したりする事もあるようです。(新郎新婦さんから、時々そんな話を聞くことがあります。笑)

でも、それを乗り越えて、結婚式という人生の一大イベントを迎えるころには、大きな達成感になっています。二人で何か大きなことを成し遂げたという経験は、2人の関係をよりいい物にしている気がします・・私の周りのご夫婦を見ていても。披露宴中、ケーキカットを「初めての共同作業」と言うけれど、私は、結婚式を挙げる事自体が初めての共同作業だと、ひそかに思っています。それもすごく濃くて貴重な共同作業だと思います。

 

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結婚式を上げなかった私たちから・・

ケアエスコートのスタッフには、結婚していても挙式や披露宴をしていない者もいます。そんなスタッフは、「もし今、もう一度考えることができたら、絶対、結婚式を挙げています。」

結婚式に参加して、笑顔にならない人はいません スタッフB

両家の両親、特に夫の両親は「ぜひ、挙げなさい」と言ってくれましたが、私はその時には浅はかなことに「晩婚だし」「親戚が離れているから呼ぶのも大変だし・・」「色々準備も大変そうだし・・」と何も考えずに式をしないと楽な選択をしたのです。その結果、夫の両親は私の意見を尊重し、結婚式はしないままとなってしまいました。

その後、親戚に「入籍をしました」とはがきを送ったら、叔母から、お怒りの電話がありました。「なんで、結婚式あげないの!ばかじゃないの!」と、とてもきつく怒られたのです。

はじめは、なぜおこられたのか?全く理解できなかったのです。

よくよく聞いてみると、「震災で暗い話題ばかりの時期に、せっかくのおめでたい出来事。せめてお祝い事でみんなの気分を少しでも明るくできた機会だったんじゃない‼︎」でした。
ちょうど入籍をしたのは2012年1月でした。

私の親を含め、親戚は被災地に住んでいました。実家にはそれほど被害がなかったのですが、兄夫婦は海の近くに住んでいたため、命は免れましたが、家は流されてしまいました。いとこの義理の父は津波に流され、帰らぬ人となりました。

結婚式は家族・親戚のつながりでもあります。今、仕事で色々な方の挙式・披露宴を見るたびに「結婚式あげればよかった」と後悔をしてしまいます。

結婚式は「お祝い事」です。お祝い事は人生のうちでそれほどあるわけではありません。出産、入学、卒業、結婚式・・・お祝い事は色々ありますが、一番多人数で祝えるのは、「結婚式だけ」ではないでしょうか。親・兄弟・親戚に感謝を伝えられるのは、本当にそれが最後となるはず。年齢も形式も関係なく、小さくても結婚式を挙げてほしいなと思います。結婚式に参加して、笑顔にならない人はいません。

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父に、ちゃんとお礼をいう機会を逃しちゃった  スタッフC

私は親の反対を押し切って入籍だけしちゃった派なので、式を挙げていません。でも、父の死に際に、式を挙げていたら・・きちんとした形で、育ててくれた感謝を伝えられていたのに・・と思いました。

結婚は「~これから父と母から離れて、二人が一体になる」ことを誓約する神聖なものなので、こじんまりした式でも挙げたほうが、長い人生の節目で苦難があっても思い出して頑張って生きていけると思います。

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結婚式にケアエスコートとして参加してみて思うこと 

私たちが、サポートする結婚式は、ほとんどが、従来通りの挙式 披露宴の形か、家族や親しい人だけのお食事会的な結婚式。そして、とてもご家族やゲストのことを考え、気遣われている新郎新婦さんです。
そんな結婚式をサポートしながら感じたことをお伝えします。

「感謝婚」は、新郎新婦のこれからの人生を応援したくなります。 スタッフD

私は、このお仕事以外の結婚式にもたくさん出席してきました。私は、結婚式(披露宴も含みます)には2種類ある気がします。

ひとつは新郎新婦(主に新婦)の夢を叶える「夢婚」、もう一つは列席者に感謝の気持ちを伝える「感謝婚」。そして、参加して感動するのは、圧倒的に後者です。

たくさんの夢を詰め込んだ「夢婚」結婚式は、お祭り的であり、エンターテインメントであり、非日常でファンタジーで、華やかな人生のスタートにふさわしい。でも、列席者としてその趣向に乗れないと、置いてけぼり感を味わうことになることもあります・・。

そして、列席者一人ひとりに感謝の気持ちが込められた結婚式は、華やかさや派手さは抑えていても、最初から最後まで温かい気持ちでいられます。
自分も参加している気持ちになり、自然と新郎新婦の、今までの人生を讃え、これからの人生を応援したくなります。

私は、結婚って、その人が背負ってきた歴史と歴史が融合することでもあると思うのです。その人の人生や人格に多大な影響を及ぼしてきた人たちが、一同に会するのが結婚式の場。二つの歴史がまた新しい歴史を創っていく、というそのスタート地点です。

新郎新婦が、「あなたがいなかったら、今の自分たちはなかった」という気持ちを表してくれたら、それはもう、俄然この先の二人を応援しないわけにはいかないですよ!!

結婚式のケアエスコートの場では、そのような感謝の気持ちと新たな決意を持った新郎新婦さんが圧倒的に多いのです。おじいちゃんおばあちゃん、はたまたお父様お母様に、果ては列席者全員に、感謝と労いの気持ちをしっかり伝えています。

ケアエスコートさせていただく時は、いつも胸にこみ上げるものがあり、幸せと感動のおすそ分けをいただいています。そして、私たちにまで、感謝のお言葉を頂戴するのですが、「いえいえ、こちらこそありがとうございます」という気持ちでいっぱいになります。

確かに、結婚式というのは贅沢でお金のかかるものかもしれません。ですが、自分たちを育ててくれた人たちに感謝の気持ちを素直に伝えられる機会となり、今までの自分たちを応援してくれた人たちの気持ちを、これからもさらに、もっと強く応援してくれる心強い味方となってもらえる機会となるはず。やはり、節目の一大イベントとして、ささやかでもよいので挙げていただきたい、と思うのであります。

まとめ

結婚式を挙げる、挙げないは、それぞれの新郎新婦の考えでしょう。

ただ、結婚式は、本当に一生に一度の機会。どちらにしても、よく考えて、よく相談して。二人の新しい家庭を作る出発点、この気持ちには、二度と戻れないのだから。「親に感謝をしたい」という想いはよく伺います。でも、本当は結婚式で一番たくさんの物を頂いているのはやっぱり新郎新婦。「祝福」と「感謝する機会」と「みんなの笑顔」そして、「二人で生き抜く決意」の場をもらうのです。

 


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