教えて!カイゴ (for wedding)

ブライダル産業新聞 コラム第8回 高齢ゲストの衣裳で注意すべきポイント

2018.06.11
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介護の視点から見るいい結婚式の作り方
連載

高齢ゲストの服装

家族の衣裳レンタルを提案している式場も多いかと思います。

両親の衣裳は、フォーマルな装いが定番だと思いますが、高齢の祖父母の場合には、少しくだけた、快適で過ごしやすい洋服を勧めてみてはいかがですか?特にお祖母さんの場合は要注意です。

理由は簡単で、お手洗いがとても大変だから。

高齢者ゲストのお手洗い問題は、式場スタッフが思っている以上に密接です。時間に沿って、次々にスケジュールをこなしていかないといけない結婚式。

若い方の感覚では、お手洗いにかかる時間は10分程度。でも、高齢になると、その3倍以上は見積っていた方が安全といえるでしょう。さらに、留袖など、着物の場合は、大変な手間がかかってしまいます。ロングドレスも、裾を上げたり、下ろしたりが、同じように大変です。

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体型を隠そうとしてギャザーの多いスカートを選ぶ方がいますが、足元が見えにくくなり、また、前丈が長くなりやすいことで前裾を踏んでし舞うことも多く、注意が必要です。

ひざ掛け、スカーフの活用

車椅子を利用する方には、膝掛けやストールを持ってきてもらうと色々な場面で活用できます。

写真撮影などで、フォーマルではない靴や、どうしても開いてしまう足をかくすこともできますし、寒い時にも重宝します。

同じようにスカーフも、便利です。食事中にソースが付いてしまった、襟ぐりから下着が見える時に、スカーフでさりげなく隠すことができます。

 

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高齢でもおしゃれは必要

服装の注意点を述べてきましたが、結婚式はやっぱりハレの日。

女性ですから、お祖母さんもおしゃれを楽しんで欲しいものです。ネックレスやコサージュなど 華やかなアイテムがあると、とても喜んでもらえるでしょう。

また美容院やメイク、ネイルも、勧めてみてはいかがでしょうか?高齢者にとっておしゃれは、とても懐かしく、嬉しいもの。周りの方の気持ちも和ませてくれますよ。

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着せ方 脱がせ方

洋服が汚れた、暑すぎる、といった時に、着替えを手伝うシーンがあるかもしれません。高齢者の中には、病気の後遺症で、身体の半分が麻痺している場合があります。

その時には、「脱健着患(ダッケンチャッカン)」という言葉を覚えておきましょう。

麻痺などで不自由な方の腕を患側、麻痺のない方を健側と言います。洋服を脱ぐ時は、大丈夫な腕から脱ぎ、着るときは不自由な腕から袖を通します。

特に脱ぐときは一人では難しいので、サポートしてください。また、靴を履く手伝いをする際には、必ず座ってもらうのを忘れずに。バランスを崩して転倒する事故が多いのです。

お祖母さんの着物の話

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最後に1つ、実際にあったお話を紹介しましょう。

そのお祖母さんは、100歳近い高齢で、お孫さんの結婚式には洋装で出席しました。

挙式は神社だったので、参列者はほとんど着物姿でした。その中でひときわ目を引いたのが、新郎の妹さん。白と朱赤と緑の鮮やかな色合いの古典的な着物姿でした。

それを見たとき、お祖母さんは、何かを思い出そうと一生懸命目を凝らしました。やがてうれしそうににっこり微笑みました。

実はその着物は、お祖母さんが若いころに着たものだったのです。さらに、その娘のお母さんも成人式で着た、思い出の一着。

新郎の妹さんはその話を聞き、「絶対、その着物で参列したい、お祖母ちゃんを喜ばせたい!」と思ったそうです。

春の厳かな神社の境内で、その代々受け継がれた着物姿はとても美しく映えていました。

高齢で着物が着られない場合でも、こんなエピソードがあると素敵ですね。結婚式ならではの、心温まる家族の絆です。


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