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認知症の方との接し方

2016.03.02
草原イメージ

認知症とは、脳の働きに障害が生じ、
物事を記憶したり、判断する能力が衰える病気です。

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害から起こるケース、
アルツハイマー病のように、
脳の委縮が原因で起こるケースなどがあります。

症状は、
その人の身体的な疾患や置かれている環境などによって、
人それぞれ、さまざまなので、
詳しくは触れませんが、
ほぼ共通して言えるのは、
「常に不安な状態でいる」
という事です。

理解力や判断力が低下するという事は、
”自分が今どのような状況で、何をすべきなのか”
”相手が誰で、何を話しているのか”
などが分からなくなっているという事です。

以前、スタッフの一人が、
その不安な状況をこんな風に言ってていました。

≪想像してみよう≫

 今自分のいる場所が分からない・・
  (私たちが初めて行った場所で迷子になった時の気持ち)

 相手の言ってることが分からない・・
  (私たちが外国人に話しかけられた時の気持ち)

こんな不安が毎日、毎日続いてると思ってください。
いかがでしょうか・・・?
不安で仕方ない時、
自分だったらどうされたいでしょうか・・?

そう考えると、自ずと接し方のヒントも見えますよね。

まずは、
認知症の方の不安な心を理解してさしあげること。
その上で、
笑顔で、優しく声をかける、
手や肩に触れてスキンシップを取るなど、
本人に疎外感や孤独感を感じさせないような対応が
ポイントです。

認知症により、
できない事や分からないことが増えてきても、
感性はしっかりしています。
むしろ、認知症の方の方が敏感な位です。

優しくされたら嬉しい・・・
認知症の方だってそれは同じです。
相手が誰だか分からなくなっても、
「この人はいつも優しくしてくれる人」
「自分の味方だ」
と感じとります。

反対に、少しでも不快な表情を見せたり、
冷たくあしらったりする態度を取ると、
「この人は味方じゃない」
「ここは自分のいる場所じゃない」
と感じて、介護を拒絶したり、
徘徊に繋がったりする事もあるのです。

まずはニッコリ笑ってみましょう。

自分が不安なとき安心できる笑顔ってどんな笑顔ですか?

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