認知症とは、脳の働きに障害が生じ、
物事を記憶したり、判断する能力が衰える病気です。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害から起こるケース、
アルツハイマー病のように、
脳の委縮が原因で起こるケースなどがあります。
症状は、
その人の身体的な疾患や置かれている環境などによって、
人それぞれ、さまざまなので、
詳しくは触れませんが、
ほぼ共通して言えるのは、
「常に不安な状態でいる」
という事です。
理解力や判断力が低下するという事は、
”自分が今どのような状況で、何をすべきなのか”
”相手が誰で、何を話しているのか”
などが分からなくなっているという事です。
以前、スタッフの一人が、
その不安な状況をこんな風に言ってていました。
≪想像してみよう≫
今自分のいる場所が分からない・・
(私たちが初めて行った場所で迷子になった時の気持ち)
相手の言ってることが分からない・・
(私たちが外国人に話しかけられた時の気持ち)
こんな不安が毎日、毎日続いてると思ってください。
いかがでしょうか・・・?
不安で仕方ない時、
自分だったらどうされたいでしょうか・・?
そう考えると、自ずと接し方のヒントも見えますよね。
まずは、
認知症の方の不安な心を理解してさしあげること。
その上で、
笑顔で、優しく声をかける、
手や肩に触れてスキンシップを取るなど、
本人に疎外感や孤独感を感じさせないような対応が
ポイントです。
認知症により、
できない事や分からないことが増えてきても、
感性はしっかりしています。
むしろ、認知症の方の方が敏感な位です。
優しくされたら嬉しい・・・
認知症の方だってそれは同じです。
相手が誰だか分からなくなっても、
「この人はいつも優しくしてくれる人」
「自分の味方だ」
と感じとります。
反対に、少しでも不快な表情を見せたり、
冷たくあしらったりする態度を取ると、
「この人は味方じゃない」
「ここは自分のいる場所じゃない」
と感じて、介護を拒絶したり、
徘徊に繋がったりする事もあるのです。
まずはニッコリ笑ってみましょう。
自分が不安なとき安心できる笑顔ってどんな笑顔ですか?
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。