教えて!カイゴ (for wedding)

結婚式で、あえてフォーマルな靴を選ばない!  高齢者の靴選び、5つのポイント

2018.03.07
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ケアエスコートの石川です。

ケアエスコートでの打合せの時、
当日着て行くお洋服と同じくらい(もしかしたらそれ以上)相談が多いのが、
「どんな靴を用意したらよいのか」というもの。

介助のために、お洋服を確認したあと、「靴は何を履かれますか?」と伺うと、
「それを今日ご相談しようと思って・・」というケースがとても多いです。

ご高齢でほとんど外出する機会がなく、靴自体あまり履かない方も多いようです。
マジックテープやファスナーが付いている、いわゆる介護靴しか持っていない方もいます。

「フォーマルな場には、ちゃんとした靴じゃないとだめですよね?」
「買うとしてもどんなものを買ったらよいか・・・」など。
家族が色々と悩まれるのも当然の事だと思います。

フォーマルな靴じゃなくてもいいのでは?

そんな時、私達はいつも、
「普段履いている靴・履き慣れている靴で十分ですよ」とお答えしています。

もちろん介護靴で全く問題はありません。

結婚式はフォーマルな場です。
身内だけでなく、相手のご家族やゲストの方が集まる場なので、
きちんとした格好をすることは大事な事です。
でも、大切な家族のハレの日を、できるだけ負担なく、心から楽しむために、
心地良く、過ごしやすい物を選択する、ということも大切なポイントです。

新しい靴が、トラブルのもとになることも

普段は介護靴なのに、結婚式へ出席するので、新しく細身のパンプスや革靴などを
準備するご家族がいます。

結婚式当日までに何度か履いて、慣らせるなら良いのですが、
だいたいの方が初めて実際に履くのが、結婚式当日。

皆さんは、新しい靴を履いて出かけた時、辛かった経験はないですか?
締め付けがあったり、歩き難かったり、気づいたら靴ズレ・・・。
合わない靴のために、不快感と疲労感で楽しくなかった・・・なんてこと、ありますよね。

それが高齢者や身体の不自由な方だったら、もっと疲れやすくなり、
歩く際に痛みを感じたり(何日か経って痛みが出る事もあります)など、不快な想いをします。
合わない靴でバランスを崩し、転倒してしまうことも。

例え、一日中、車椅子の方でも、履きなれない靴を長時間履いていると、
普段の何倍も疲れやすくなってしまいます。
あまり立たないから大丈夫・・なんてことはありません。
皆さんも、靴を脱ぐとホッとしますよね。
あまり締め付けないゆったりした靴、普段履いている靴がお勧めです。

集合写真撮影はひざ掛けで隠す

とは言っても、結婚式での集合写真の時には普段の靴だと違和感がありすぎる、、、
という方もいるのでは?

その場合は、ご自宅からは普段の靴を履き、写真撮りの時だけフォーマル用の靴に履きかえる、
というのがお勧めです。
車椅子のまま撮影の場合は、黒やグレーなどのひざ掛けで足先まで覆い、靴を隠してしまいます。

私達のお客様で車椅子の方の場合は、写真の時にひざ掛けNGの所は殆どないので、
ほぼこの方法でお手伝いさせてもらいます。

以前、寝たきりの方で、普段モコモコのスリッパをはいているからと、
当日もそちらを履いてご出席された方もいましたが、
ひざ掛けで上手くカバーしたので、全く問題ありませんでした。

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新婦様のお父様をお手伝いさせて頂いたときのお話

式当日、入院中の病院へ伺うと、
「式場に着いたらこの靴を履かせてください」というメモと共に
以前履いていたという革靴が用意されていました。

病院から式場までは、普段履いている介護靴を履いて頂き、革靴は私達が持って出発しました。

式場に着き、お着替えも終わり、あとは靴だけ・・・・と、
足先を革靴に入れようとすると、
どうやっても、足が革靴に入らない・・・!!!。

細身で硬い素材の皮靴に、むくみがあって丸みを帯びたお父様の足。

どう頑張っても入るはずがありません。涙・・・。

寝たきりや車椅子での生活が長くなると、歩く機会も減り、足がむくんだり形が変わったりするもの。

足のサイズ自体は変っていなくても、
足に合わなくなることが、非常に多いんです!!
(革靴の皮自体が縮んで小さくなってしまうこともあります)

このお父様の場合も、
「ほんの数年前、仕事をしていた時に履いていた革靴だから大丈夫と思って、特に試し履きもしなかったわ・・・」と
奥様が仰っていました。

ちなみにこの時は、式場にお願いして、二回り位大きいサイズの靴を貸して頂き、
事なきを得ましたが・・。

久しぶりの靴や、新調した場合は、必ず一度、試し履きをして下さいね!!
(細身で伸縮性の少ない革靴などは必須です!)

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式の前に、靴が壊れてしまった話

ある新郎様のお母様を、宿泊先のホテルへお迎えに行った時の事。
お着替えもお部屋の片づけも終えて、あとはタクシーが来るのを待って出発!となった時、
お母様の履いていた靴の底がベリッと半分はがれてしまう!!という事態が起きました。

ご自宅を出てくる時には、すでに違和感を感じていたようなのですが、
あまり確かめずにそのまま出てきてしまったそう。

車椅子を使わずに、自分で歩かれるお母様だったので、
このままでは、はがれた靴底がひっかかり躓いたり、転んだりしてとても危険ですよね・・。

私達スタッフとお母様で、急いでホテル向かい側にあるデパートに行き、靴を購入。

それに履き替えて頂き、これまた急いで式場に向った、というエピソードでした。

試し履きとチェックは忘れずに!!

なんだかんだと後回しになりがちな靴。
式当日に靴のトラブルで慌てないためにも、必ず一度試し履きをしてくださいね!!
また、履いていく靴の状態をチェックすることなどもお忘れなく!

靴の選び方の5つのポイント

基本的には、デザインや色、形など、外出するのが楽しみになるような、
自分好みの靴があればそれが一番です。

でも、ご高齢になると転倒しやすくなったり、疲れやすくなったりしますので、
身体にかかる負担を少しでも軽くしましょう。
一日心地よく過ごして頂くためにの靴選びが重要になります。

  • 重量の軽いもの

高齢になり足の筋力が落ちてくると、足が上がりにくく、すり足で歩くようになるため、
段差や凹凸でつまずきやすくなります。
また、疲れやすくもなります。
できるだけ軽い靴を選び、足にかかる負担を減らしましょう。

  • つま先は少し反りあがったもの

すり足で歩く様になると、つまずきやすくなります。
靴のつま先がやや上に反っていると、つまずきにくくなります。

  • かかと部分が、しっかりしていて包めるもの

靴を履いた時、足がグラつかずに固定できるタイプを選びましょう。
かかと部分が、ある程度、硬さと高さのあるもの選びましょう。
かかとや足首をしっかり包んでいると、脱げやすさの防止になるからです。

脱げるのを防ごうとすると、足に余計な力がかかります。
また、歩き方がおかしくなったり、長時間の歩行が億劫になります。

履くのが楽なので、高齢の方は柔らかいものを好む傾向にありますが、
柔らかすぎたり、かかと部分の高さがないと脱げやすくなるので、注意してくださいね。

  • 靴底は、溝の深いゴム底のもの

溝が深いと滑りにくく、安心です。
磨り減ったり、溝のないつるんとした靴底のものは、地面が濡れていたりすると
とても滑りやすく危険ですよ!!

また、つま先から1/3程度の所まで、靴底が曲がりやすいかチェックしてみましょう。

ゴム底だと親指の付け根あたりの足裏部分が曲がりやすく、しっかりと地面を踏み、
スムーズに歩く事ができます。

  • 脱ぎ履きが楽なもの

高齢になると、屈む姿勢がつらくなり、靴の脱ぎ履きがしずらくなります。

足を差し込む間口が大きく開いているほうが履きやすいのです。

歩行時に脱げにくいようマジックテープやファスナーなどで
簡単に足を固定できるタイプが理想です。

迷ったら少し大きめが安全

できれば、靴を履くご本人もお店に行って、
靴を履いたまま、少しその場を歩き回ってみるといいですね。
お店に一緒に行くことが難しい場合は、購入した靴を室内で試し履きしましょう。

もしサイズに迷ったら、以前の靴よりも少し大きめのサイズがお勧め。

高齢者は、むくみやすく、足の形が変わっていることが多いのです。
例え、サイズが大きすぎても、中敷(インソール)で微調整する事もできます。

最近では介護靴といえど、機能性や安全性はそのままに、素材や色、デザインなど、
とてもお洒落な物が増えてきました。(男性用、女性用ととも)

お出かけやフォーマルな場にも、気兼ねなく、安心して履いていける靴が増えるのは嬉しいですね。


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