教えて!カイゴ (for wedding)

新幹線で高齢者と旅行するときの注意はこれ!!年末年始は早めに予約!

2019.12.14

もうすぐ、年末年始で、遠出される機会も多いと思います。

交通の足としては、色々ありますが、気軽に遠くまで行けることを考えると、新幹線がいいですね。国土交通省のデータからも、年々新幹線の利用客は、増えていることが分かります。

ケアエスコートでも、新幹線を利用して、お祖父様やお祖母様をお孫様の結婚式へお連れするケースがあるんです。

そんな体験から、要介護の方、ご高齢の方が、新幹線に乗車するときの注意点をご紹介していきます。

祖父母と新幹線に、乗ることになった方、必見です!

 

車内の過ごし方

列車の旅・・・世界の車窓から・・・を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。スマホのマップ機能で、今、どこあたりを走行中か見るの、はまっています。

観光名所を予め調べておくと、何気ない景色が一味違ってみえます。湖や河川、橋でみていくと、地形も観察出来ます。また、この辺には旅行で来たことがある・・とか。名物は何だった。とか前に住んでいたことがある・・等の思い出話に花が咲くことも。

さて、高齢者や介護が必要な方と新幹線で移動するときは、いろいろ気を付けることがあります。車内も結構揺れます。なので、車内で過ごすときの注意を見ていきましょう。

高齢者の新幹線旅

 

トイレ

トイレは、2種類です。

  • 多目的トイレ

一般の人も使いますが、車椅子のまま入れるように設計されて、中が広いです。

多目的トイレを利用する場合は、車椅子ではない場合でも、付き添いの人がいたほうが良いです。

広さがゆえに、多目的トイレ内で転倒の可能性があります。

杖を立てかけておくと、揺れで倒れます。高齢の方が、揺れる車内で、「かがむ⇒杖をひろう」、動作は大変危険です。

  • 個室トイレ

個室トイレの流すのボタンはかなり大きいですが、「終わったらここを押すんだよ」と教えてあげてください。

最近、衛生上でのことなのか、使用後は便座が自動で上に上がります。次に入った人は、「便座を下げる」ボタンを押してから座ることになります。

そのまま座ってしまったら、便座にはまってしまいます。

毎日乗車していれば、車内のバージョンアップにも気づきますが、その場で使い方を判別しなければいけない事が多々あります。

 

車内での移動(トイレに行くとき)

各駅での停車時間は5分~10分、と考えると、ほとんど揺れっぱなしです。車内の移動は危険です。

どうしても移動する場合は、誰かが必ず付き添って、直ぐに支えられる位置にいてあげてください。

 

新幹線の座席の注意点
  • 座席(自由席/指定席)

車椅子の方は2種類のシートがあります。

車椅子専用シート多目的室(一部新幹線)です。JRのHPに情報が載ってますので、ご参考に。

  • 車いす専用シート

車いす対応座席のある列車

山陽新幹線 車いす対応座席WEB申込みのご利用案内

車椅子専用シートのそばには、必ずトイレがあります。また、専用シートなので、席に限りがあるので、早めにご予約を。

 

  • 多目的室

利用は、障害のある方が優先ですが、子連れの方も利用できるようです。また、体調不良の時にも利用できるそうなので、乗務員に聞いてみてください。

小さなお子様連れのお客様へのサービス

 

  • 網棚の利用時

網棚へ荷物をあげる行為は、高齢者には危険です。めまいを起こしたり、筋を痛めることにつながりかねません。「私が乗せるから大丈夫」と声を掛けておあげましょう。

  • 飲み物

ホットコーヒーなど、熱い飲み物をこぼさないように、飲み頃になるまで、付き添う方が管理しましょう。

 

  • 食べ物

あまりに空腹では体調が悪くなってしまいます。

車内販売のお弁当の一人前は、比較的量が多いです。サンドイッチは種類が多くありません。事前に用意しておくか、乗る前に、ホームの売店で買う方が種類が選べます。

目的地に着いたら、食事を楽しめるよう、車内での食べ過ぎにも注意しましょう。

ちなみに結婚式出席の場合、挙式が13:00~のときは、大体1時間から1時間半後に披露宴開宴になります。直ぐに食事は運ばれてきません。

主賓の挨拶・乾杯のご発声後に祝宴(食事)がはじまる場合が多いです。

ということは、披露宴開始から30分後に祝宴開始と考えると、食事が運ばれてくるのは、15:00前後になります。

朝早くから動くことになりますので、付き添いの方も、軽く食べられる焼き菓子やウィダーインなど携帯しておくと良いです。

 

降りるとき

終点ではない駅で降りる場合は、停車時間が短くてあせりますが、心配いりません。

車椅子専用シートを予約した方は、職員が把握しています。

多目的室を利用していれば、降りる駅の停車10分前くらいから、車内の係の人がノックして声をかけてくれます。

荷物も降りる際に手伝ってもらえます。降りた駅では、その駅の係の方へバトンタッチされます。

(結婚式では、色々貴重なものを持ち歩くことになります。手荷物の数があっているか再確認しましょう。)

 

社内での服装や履物
  • 履物

車内では、靴を脱いで過ごした方が、楽です。スリッパを持っていく方もいます。

履物は、運動靴・履きなれた靴で。

荷物がかさばるからと言って、フォーマルの靴をそのまま履いていくのはお勧めしません。

靴下・・・結婚式など、「およばれ」の場合は、新調したものを履かれる場合が多いですが、履き口のゴムがきつく、浮腫みを誘引してしまう事も。移動中は履きなれた、履き口のゆるい靴下の着用をお勧めします。

 

  • 羽織るもの

車内の冷暖房は細かい調整が出来ません。夏でも寒かったりします。眠ってしまうと余計冷えを感じます。

スカーフ1枚でもあると便利です。

 

  • 服装

何回も着替えるのが大変という理由で、フォーマル着のままで電車に乗る方もいます。

行く前は、特に汚したくないものです。大判のハンカチやタオルも持っていくと、胸元から膝にかけて覆えますので、軽食や水分をとるときに便利です。

高齢の方の楽なフォーマル着はこちら

 

駅までの移動手段・駅からの移動手段

駅までの移動手段 

歩く?・・・大荷物をもって歩けますか。

バス?・・・・本数が少ないかも。

タクシー?・・・早朝、呼んでも直ぐに配車できなかったら。

当日の朝が早ければ早いほど、タクシーを予約しておくのが無難です。

車椅子を車に積んでいく場合、タクシーの大きさが変わりますので、予約時に申し出てください。介護タクシーを手配したほうが良いケースもあります。

介護タクシーについてはこちら

 

新幹線から降りた後、どうやって目的地まで行くか

車椅子や杖が不要な高齢の方でも、無駄に歩くと体力を消耗してしまいます。歩行速度も若い方とは違います。駅からの移動手段は、調べておきたいです。

 

新幹線乗車駅・降車駅の構内の待合室・スロープ・エレベーター・トイレ

東京駅 丸の内北口

 

東京駅で言うと、新幹線乗り場は、JR線とは改札が別になっています。構内は、複雑を極めています。

スロープやエレベータは充実していますが、探しながら、新幹線乗り場へ向かうことになります。

東京駅の場合は、曜日や時間に関係なく、駅構内も通路も、新幹線乗り場も、常に混雑しています。

混雑の上に、多くの方が、スーツケースをガラガラ押しています。目的地によって、ホームももちろん違いますし、そのホームへ行くエレベーターも数か所に分かれています。

エレベーターは、お身体の不自由な方だけでなく、スーツケースを持った方も使用します。なので、エレベーターは上り下りともに、行列していると考えて、行動します。

こういった事情から、新幹線の発車30分前に、駅に到着していたとしても、ホームにたどり着いたときには、ぎりぎり・・ということになりがちです。

発車時刻から1時間以上前に駅に到着していたいです。お土産や、飲み物・軽食を買う場合は、もっと前に到着する方が安心です。

駅員さんに構内を誘導してもらえるサービスがあります。事前に電話で確認しておくと、よりスムーズです。

駅構内だけ、車椅子を借りることもできます。他のサービスもあります。

各駅へお問合せを。

東海道・山陽・九州・北陸新幹線の駅での介助のお申し込みについて

北陸・近畿・岡山・山陰エリアの駅での介助のお申し込みについて

広島・山口エリアの駅での介助のお申し込みについて

 

新幹線のチケット予約
  • 乗車日
  • どこから乗って、どこまで行くか
  • 誰が一緒に行くか
  • 特別な席が必要か

詳しくは、JR新幹線サイトか窓口で。

 

まとめ

  • 列車予約の際は、日時の間違えがないか見直す
  • どこで何を買うか、トイレは、いつ・どこで行くか計画しておくと、付き添いう人の心に余裕が持てる
  • 降りた駅から目的地までの移動手段を決めておく
  • 利用する駅構内が複雑な場合は、乗り遅れないように早め早めに行動。

 

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