もうすぐ、年末年始で、遠出される機会も多いと思います。
交通の足としては、色々ありますが、気軽に遠くまで行けることを考えると、新幹線がいいですね。国土交通省のデータからも、年々新幹線の利用客は、増えていることが分かります。
ケアエスコートでも、新幹線を利用して、お祖父様やお祖母様をお孫様の結婚式へお連れするケースがあるんです。
そんな体験から、要介護の方、ご高齢の方が、新幹線に乗車するときの注意点をご紹介していきます。
祖父母と新幹線に、乗ることになった方、必見です!
列車の旅・・・世界の車窓から・・・を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。スマホのマップ機能で、今、どこあたりを走行中か見るの、はまっています。
観光名所を予め調べておくと、何気ない景色が一味違ってみえます。湖や河川、橋でみていくと、地形も観察出来ます。また、この辺には旅行で来たことがある・・とか。名物は何だった。とか前に住んでいたことがある・・等の思い出話に花が咲くことも。
さて、高齢者や介護が必要な方と新幹線で移動するときは、いろいろ気を付けることがあります。車内も結構揺れます。なので、車内で過ごすときの注意を見ていきましょう。
トイレは、2種類です。
一般の人も使いますが、車椅子のまま入れるように設計されて、中が広いです。
多目的トイレを利用する場合は、車椅子ではない場合でも、付き添いの人がいたほうが良いです。
広さがゆえに、多目的トイレ内で転倒の可能性があります。
杖を立てかけておくと、揺れで倒れます。高齢の方が、揺れる車内で、「かがむ⇒杖をひろう」、動作は大変危険です。
個室トイレの流すのボタンはかなり大きいですが、「終わったらここを押すんだよ」と教えてあげてください。
最近、衛生上でのことなのか、使用後は便座が自動で上に上がります。次に入った人は、「便座を下げる」ボタンを押してから座ることになります。
そのまま座ってしまったら、便座にはまってしまいます。
毎日乗車していれば、車内のバージョンアップにも気づきますが、その場で使い方を判別しなければいけない事が多々あります。
各駅での停車時間は5分~10分、と考えると、ほとんど揺れっぱなしです。車内の移動は危険です。
どうしても移動する場合は、誰かが必ず付き添って、直ぐに支えられる位置にいてあげてください。
車椅子の方は2種類のシートがあります。
車椅子専用シートと多目的室(一部新幹線)です。JRのHPに情報が載ってますので、ご参考に。
車椅子専用シートのそばには、必ずトイレがあります。また、専用シートなので、席に限りがあるので、早めにご予約を。
利用は、障害のある方が優先ですが、子連れの方も利用できるようです。また、体調不良の時にも利用できるそうなので、乗務員に聞いてみてください。
網棚へ荷物をあげる行為は、高齢者には危険です。めまいを起こしたり、筋を痛めることにつながりかねません。「私が乗せるから大丈夫」と声を掛けておあげましょう。
ホットコーヒーなど、熱い飲み物をこぼさないように、飲み頃になるまで、付き添う方が管理しましょう。
あまりに空腹では体調が悪くなってしまいます。
車内販売のお弁当の一人前は、比較的量が多いです。サンドイッチは種類が多くありません。事前に用意しておくか、乗る前に、ホームの売店で買う方が種類が選べます。
目的地に着いたら、食事を楽しめるよう、車内での食べ過ぎにも注意しましょう。
ちなみに結婚式出席の場合、挙式が13:00~のときは、大体1時間から1時間半後に披露宴開宴になります。直ぐに食事は運ばれてきません。
主賓の挨拶・乾杯のご発声後に祝宴(食事)がはじまる場合が多いです。
ということは、披露宴開始から30分後に祝宴開始と考えると、食事が運ばれてくるのは、15:00前後になります。
朝早くから動くことになりますので、付き添いの方も、軽く食べられる焼き菓子やウィダーインなど携帯しておくと良いです。
終点ではない駅で降りる場合は、停車時間が短くてあせりますが、心配いりません。
車椅子専用シートを予約した方は、職員が把握しています。
多目的室を利用していれば、降りる駅の停車10分前くらいから、車内の係の人がノックして声をかけてくれます。
荷物も降りる際に手伝ってもらえます。降りた駅では、その駅の係の方へバトンタッチされます。
(結婚式では、色々貴重なものを持ち歩くことになります。手荷物の数があっているか再確認しましょう。)
車内では、靴を脱いで過ごした方が、楽です。スリッパを持っていく方もいます。
履物は、運動靴・履きなれた靴で。
荷物がかさばるからと言って、フォーマルの靴をそのまま履いていくのはお勧めしません。
靴下・・・結婚式など、「およばれ」の場合は、新調したものを履かれる場合が多いですが、履き口のゴムがきつく、浮腫みを誘引してしまう事も。移動中は履きなれた、履き口のゆるい靴下の着用をお勧めします。
車内の冷暖房は細かい調整が出来ません。夏でも寒かったりします。眠ってしまうと余計冷えを感じます。
スカーフ1枚でもあると便利です。
何回も着替えるのが大変という理由で、フォーマル着のままで電車に乗る方もいます。
行く前は、特に汚したくないものです。大判のハンカチやタオルも持っていくと、胸元から膝にかけて覆えますので、軽食や水分をとるときに便利です。
高齢の方の楽なフォーマル着はこちら
歩く?・・・大荷物をもって歩けますか。
バス?・・・・本数が少ないかも。
タクシー?・・・早朝、呼んでも直ぐに配車できなかったら。
当日の朝が早ければ早いほど、タクシーを予約しておくのが無難です。
車椅子を車に積んでいく場合、タクシーの大きさが変わりますので、予約時に申し出てください。介護タクシーを手配したほうが良いケースもあります。
介護タクシーについてはこちら
車椅子や杖が不要な高齢の方でも、無駄に歩くと体力を消耗してしまいます。歩行速度も若い方とは違います。駅からの移動手段は、調べておきたいです。
東京駅で言うと、新幹線乗り場は、JR線とは改札が別になっています。構内は、複雑を極めています。
スロープやエレベータは充実していますが、探しながら、新幹線乗り場へ向かうことになります。
東京駅の場合は、曜日や時間に関係なく、駅構内も通路も、新幹線乗り場も、常に混雑しています。
混雑の上に、多くの方が、スーツケースをガラガラ押しています。目的地によって、ホームももちろん違いますし、そのホームへ行くエレベーターも数か所に分かれています。
エレベーターは、お身体の不自由な方だけでなく、スーツケースを持った方も使用します。なので、エレベーターは上り下りともに、行列していると考えて、行動します。
こういった事情から、新幹線の発車30分前に、駅に到着していたとしても、ホームにたどり着いたときには、ぎりぎり・・ということになりがちです。
発車時刻から1時間以上前に駅に到着していたいです。お土産や、飲み物・軽食を買う場合は、もっと前に到着する方が安心です。
駅員さんに構内を誘導してもらえるサービスがあります。事前に電話で確認しておくと、よりスムーズです。
駅構内だけ、車椅子を借りることもできます。他のサービスもあります。
各駅へお問合せを。
東海道・山陽・九州・北陸新幹線の駅での介助のお申し込みについて
北陸・近畿・岡山・山陰エリアの駅での介助のお申し込みについて
まとめ
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。