結婚式に、祖父母や高齢の親族をお呼びした時、式場まで無事に着くか、家族全員、不安でいっぱいです。普段はしっかり生活をしていても、慣れないルートや交通機関なので、迷わず来れるかハラハラだと思います。
前もって準備し、情報を集めて時間配分を考えておくと、遅れずに到着することが出来ます。結婚式に遅れないために、何を準備したらよいのか、時間はどのくらいかかるかなど、考えておく必要があります。
家族の「集合時間」は、挙式のはじまる時間ではありません。
新郎新婦の親族は、挙式前に親族紹介が行われます。それに間に合うように設定されていて、挙式開始の1時間前が多いです。
集合時間は、招待状に記されているので、必ず確認して。また、新郎新婦に直接たずねてみるといいでしょう。
祖父母も含めて、親族の集合時間は、他のゲストより早く設定されていることが多いので注意してください。そして祖父母を含め、親族はなるべく遅れないほうがいいのです。
親族は、おもてなしをする側なので、他のゲストが到着するときには、お出迎えしたいものです。
どうしても遅れて到着予定の場合は、あらかじめ時間を新郎新婦に伝えておきます。スケジュールの最初に、親族紹介や挙式があるので、遅れると、新郎新婦をはじめ、みんなが心配することになります。突発的なことで遅れる場合は、式場へ連絡を入れると、指示を出してくれます。
いつもは、顔を洗って、化粧水をつけるだけかもしれませんが、女性の場合は、化粧をしたり、髪の毛を整え、男性の場合は、髭をそって、整髪をする時間が必要になります。
女性はインナー・ジャケット・スラックス(ロングスカート)、男性は、ブラックスーツにネクタイ、など略式の正装への着替えになります。
通常の着やすいラフな洋服に比べ、結婚式へ着ていくものへの着替えは、時間がかかります。
当日の朝、時間のロスがないように、やっておきたいことは、
この時に確かめておきたいことは
当日までにどのような状態にしておくか
靴も試着して、結婚式へもっていく荷物と一緒にしておきます。
履いていくなら、玄関へ並べておくか、誰が見てもわかる場所へおいておきます。
結婚式の何日か前になったら、洋服の再確認を。
昼間に行うと、足りないものがあったら、直ぐに買いに行けます。
お化粧品も、使えるかどうか確認しておくと、朝、慌てなくてすみます。
とにかく、あわただしく、時間もかかる結婚式の朝。どうすれば、時間を短縮できるでしょうか?
でも、おじい様、おばあ様が、無事に行けるかなぁ、と心配で、夜、眠れなかった。という声は、よく耳にします。安心して早めに眠れるように促してください。
朝ご飯を前もって買っておいて、作る時間を省きます。すぐ食べられるおにぎりやサンドイッチがお勧めです。
トロミ食の方や、朝早くから食事する気になれない人は、ウィダーインゼリーを持参すると便利です。水分の代わりにもなります。車の中で、移動中に食べる、と15~20分の短縮になります。
車酔いが心配な方は、満腹や空腹の状態で乗るのは避けます。
出発前に一口でも食べておくか、車の中で、食べられそうなものを持っていきましょう。
当日、結婚式場までの道中が工事で通行禁止になっていませんか?
結婚式場に駐車場はありますか?
敷地内が広すぎて、どこで下りたらよいのかわからないこともあります。
車を降りてから、車椅子で行く場合は、出入り口は、車椅子で通れるのでしょうか?
出来れば、会場を見ておくと安心です。
介護が必要な人の朝ってどうでしょうか?
一人で起き上がれない人もいます。車椅子で生活している人もいます。
状態によって、ペースやリズムが、違ってきます。
例えば、Aさん、Bさん、Cさんがそれぞれ違う状態の方として、考えてみます。全員が家族と同居している設定です。
Aさん:男性、パーキンソン病で、ベッドから一人で起き上がることが出来ない。
Bさん:男性、脳梗塞のあと、左側にマヒがあるが、ベッドから起き上がって、座ることが出来、右側の手で手すりにつかまり、立ち上がって、少し歩ける。
Cさん:女性、脊柱管狭窄症があるが、ベッドから起き上がって、座ることが出来、歩行器があれば、室内は移動できる。
Aさんは、ベッドから起き上がることができません。
ベッド上での排泄ケアで20分
歯磨きはベッド上です。ベッドを起こして磨く介助と、温かいタオルでお顔を拭き、合わせて15分
朝ごはんは、介助が必要で、20分
薬を介助で飲んで、2分
口の中をすすぐ介助をしてもらい、5分
ベッド上で、洋服へ着替えて、20分(~30分)
髭剃りやヘアセットを行い、20分
Aさんの朝の準備に必要な時間は約102分
Bさんは、朝起きてから、ベッドの横にある簡易トイレへ。一人で行けるので、20分
ベッドへ移って、温かいタオルと歯磨きのセットを運んでもらうと、自分で顔を拭き、歯をみがいて、5分
食卓まで車椅子で連れて行ってもらい、朝ごはんを食べて、20分
薬は掌にのせてもらって、のんで、3分
車椅子で部屋へ連れて行ってもらい、洋服へ着替えるのを手伝ってもらい、20分
髭剃り・ヘアセットをしてもらって、15分
Bさんの朝の準備に必要な時間は約83分
Cさんは、朝起きると、自分で起き上がって、歩行器でトイレへ。ズボンの上げ下げに、時間がかかるので、15分
自分で洗面所へ行って、顔を洗い、歯磨きで、10分
朝ごはんは、家族が食卓に準備してくれたものを食べて、15分
薬をのんで、2分
結婚式の洋服へ、手伝ってもらいながら着替えて、15分
軽くお化粧や(髭剃り)ヘアセットを手伝ってもらい、10分
Cさんの朝の準備に必要な時間は約67分
同じ介護が必要であっても、そのレベルによって、支度にかかる時間が違うのです。そして、この時間には、介護する人の準備の時間は、含んでいないのです。
介護の必要な方は体力的に、結婚式全部への出席は難しい、というケースもあります。
挙式だけの参列・披露宴だけの参列も、珍しい事ではありません。その方、その方の状態をしっかり把握して、無理のないように参加していただきたいですね。
介護タクシーについてのお問合せも多いです。↓↓↓
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。