お祖父様、お祖母様のお二人のサポート。挙式から披露宴まで。ご高齢による体調の不安。移動の時や着替えが心配。
7:40 客室へ訪問 |
ご新婦様のお母様からのご依頼でした。 結婚式を思い切り楽しんでもらいたい、というご要望でした。
結婚式、1か月前、お祖母様が左足指を骨折してしまうという、トラブルもありましたが いつでも、明るく、笑いのたえないご家族。 メールでご様子を伺いながら、当日を迎えることができました。
ご結婚式の当日朝、お泊りのお部屋に訪問すると、少し緊張気味のご祖父母様。 お祖母様は、お着付けの予約をしているので、サロンへ向かいました。
移動中、少しづつお二人の緊張がほどけ、ジョークがでてきました。 心配していたお祖母の骨折部分は、腫れも引き、痛みも和らいでいるとのことでした。 でも、念のため、着付けの時には、伸縮のある足袋へ変更していただきました。
着物が好きなお祖母様、着付けの先生と話が弾んでいます。 着付けが仕上がるにつれて、お祖母様の表情が華やいできます。 帯がきつすぎないように、着つけて頂きました。
お祖父様も、そろそろ着替え始めます。 ブラックスーツがよくお似合いです。久しぶりのネクタイとの事で、とっても嬉しそうです。
親族控室に向かう途中、ご新郎ご新婦様が階段で撮影をしていました。
それをご覧になって、お祖母様は、本当に感無量の面持ちで、撮影の様子をしばらく見守り、新婦様と言葉を交わしていました。
挙式、披露宴とおだやかに進行していきます。 実は、ご新婦様のお色直しの際に、サプライズがありました。 ご祖父母様が中座のエスコートに呼ばれるというものです。 ご新婦様のお母様もご存じないと言うことで極秘でした。
スムーズに行くよう、プランナーさんと事前に打合せを行っていました。
中座の前に、ケーキ入刀があり、このタイミングで車椅子へ移っていただく事が重要でした。
なんとか周囲の方にも、お二人にも、事情を知られずに、ケーキ入刀を眼前で楽しんでいただきながら、サプライズへ突入する ことが出来ました!!
ご祖父母様に挟まれた、ご新婦様の満面の笑みと零れ落ちる涙。ご祖父母様に対する感謝の気持ちを物語っていました。
ご披露宴中の食事は、ご祖父様は、食が細くなってしまったとの事でしたが、思いのほか楽 しむことが出来ました。 認知症状がありましたが、お孫様の晴れ姿に、何度も何度も拍手を送っている姿が、眼に焼 きついています。
翌日、お礼のメールをいただきました。
「無事に孫の花嫁姿を見せることができました。きめ細やかなサポートをいただき、言葉では尽くせない感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。」
「父や母のように高齢になっても大切な愛する人の結婚式に、1人でも多くの人が安心して出席で きますように祈っています。これからも素晴らしいエスコート、ご活躍期待しています。ありがとうございました。」
この励ましのメッセージを読みながら、涙があふれてきました。
結婚式でのエスコートは、全ての方の幸せな時間を作ること。緊張の連続の1日ですが、こんなメッセージをいただくと、本当にうれしくて、こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。改めて、私たちの役割を痛感する日でした。