車椅子、両下肢にむくみと痛みあり、歩くのが大変。
久々の外出なので体力的に心配。
9:30 ご入居先へご訪問と準備 |
ご入居先へお伺いすると、「朝起きた時からずっとご機嫌ですよ~」とスタッフの方。
お部屋に入るとベッドに腰かけて、笑顔で迎えて下さいました。
お着替え、メイク、お荷物の準備をし、介護タクシーにてご出発。
川沿いを走る介護タクシーは揺れるので、お祖母様の車椅子の脚を支え、
「大丈夫ですか?」と声掛けしながら向かいます。
「挙式は間に合ったらで良いですよ」と言われていました。
挙式直前に到着し、プランナー様や式場スタッフ様にお願いして、
チャペルに入れて頂くことが出来ました。
(直前にもかかわらず快くご対応下さった皆様には感謝いたします)
そっとチャペル脇から入り、お祖母様を一番前のお席へご案内しました。
私達スタッフは後ろの席へ。
何かあればすぐ動けるように常にお祖母様の姿が見える位置で待機。
お祖母様の、じっと新婦様を見つめる後姿、拍手するたび揺れる背中が、
とても楽しそうに見えました。
お式後、お手洗いのお声かけ。
ご披露宴前に済ませることができてホッとされたご様子。
ご披露宴でのお食事について。
ご入居先では、ご自分でお食事を召し上がるお祖母様です。
ところが、いつもと違うテーブルの高さ、普段はお使いにならない食器やカトラリーで
思うようにお食事がでないご様子なので、すぐに私達もお手伝いさせて頂きました。
お箸や小さめのスプーン、フォークも事前に式場様にお願いしていたので、
私たちがナイフで小さく切ったお食事をお箸やスプーンの上に乗せて差し上げて、
召し上がって頂くようにしました。
とても気を遣われるお祖母様なので、気疲れされないように、
ご家族様とお話されているときなどは私達も少し離れた席で見守りました。
プロフィールビデオや新郎新婦様が再入場されるときは、
車椅子を見やすい位置にご移動したりなどのお手伝いをさせていただきました。
新婦さまもお祖母様を見つけると嬉しそうに手を振って下さいました。
ご披露宴の終盤、デザートビュッフェの際には、車椅子でビュッフェ台までご案内し、
たくさんあるデザートを一緒に選びました。
楽しみながらお祖母様が選ばれたデザートを一人のスタッフがお席まで運び、
私は車椅子を押しお祖母をお席へ。
「お腹いっぱい」とお料理は少し残されましたが、
デザートとウェディングケーキはゆっくり味わってらっしゃいました。
気づけば冷房で手が冷たくなっていたので、
あたたかいおしぼりとお茶をお願いし、手を拭いて差し上げました。
ご披露宴お開き後、お迎えの介護タクシーが来るまでにお手洗いへ。
足に朝よりもむくみが見られたので、立ちあがる際よろめかならないよう、
しっかりお体を支えてお手伝い致しました。
新婦さまやご家族様と談笑されてから介護タクシーにてご入居先へ向かいます。
時々ウトウトされていたので、あまりお声をかけずご様子を見ながらの帰路。
ご入居先へ到着。スタッフ様に迎えられ、ご自分のお部屋に入るとホッとされた表情。
お着替え後、ベッドに横になって頂くと、
「遠いところから今日は本当にありがとうね」とにっこり。
私達も心からのお礼をお伝えし、
冷房を弱めにつけ、明かりを少し落としご挨拶をして扉を閉めます。
スタッフ様にも本日のご様子をお伝えし、ご挨拶をしてから退出しました。
17:00を過ぎてもまだ暑い大阪の夕方でした。
私達のできる事で誰かを笑顔にできるなら、
少しでも力になりたいと、心から思いました。
素敵な1日と、そんな風に思わせて下さった皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。