車椅子、麻痺があるためお手洗い・食事などサポートが必要、ご自宅から式場まで遠いので移動中が心配
12:00 ご自宅へお迎え・お仕度 |
スタッフ2名で宇都宮のご自宅へお伺いすると、
新婦様のお祖父母様が笑顔で迎えて下さいました。
横になっているお祖母様をスタッフ2名で身体を支えながら起きて頂き、
ベッドから車椅子へお移りいただきお仕度開始です。
ご自分では2階には上がれないため、代わりにお祖父様が探してくれたというモスグリーンのワンピースにお着替え。
麻痺のある左腕はそっと袖にお通ししてから、 スタッフ1名がお祖母様の身体を支え立っていただき、
もう1名が後ろからワンピースを整えていきました。
お着替え中もずっとお話されているお祖母様に、
「今日はいつにも増して良くしゃべるね~」と、 2階でお仕度中のお祖父様から声がかかります。
「嬉しい日なんだからいいじゃないね~」と嬉しそうに私たちに仰るお祖母様。
とてもほのぼのしたご準備の時間☆ メイクやお手洗いのお手伝い後、
介護タクシーにてお式場へご出発。
ご近所に住んでらっしゃる息子様も一緒にお乗りいただき5人で向かいます。
高速を使い、2時間近くの長い道のりでしたので、
水分補給のためペットボトルのお茶をこまめにお飲み頂いたり、
途中のSAで一度お手洗いへご案内したり、
ご気分をお伺いしたりしながら順調に学士会館にご到着。
お打合せ時にプランナー様からご案内頂いたスペースに車を停め、
エレベーターやスロープのある裏口ルートから会場内へ。
(道順は事前にプランナー様がとても丁寧に教えて下さっていたので、 大変ありがたかったです。)
エレベーターで2Fへ上がりお控室へご案内。
徐々に集まってこられるご家族・ご親族様と歓談されている間は
私たちスタッフは少し離れたところでお見守り。
車椅子用のお手洗いが4Fの少し離れたところにあるため、
ご披露宴開宴30分前位にお声掛けし、
お食事前にお手洗いへご案内しました。
「これでゆっくり楽しめるわね」とお祖母様もご安心されご様子。
2Fのご披露宴会場前ロビーには、 すでにたくさんの方がいらっしゃったので、
少し待ってからゆっくり中へ。
とても華やかなのにクラシカルでどこか落ち着いた雰囲気の素敵な会場に、
「お父さん、すごく素敵な会場ね~」
「ホントだね」
仲の良いお祖父母様のやり取りに周りの空気も和みます。
車椅子のままお席にご案内し、
私達スタッフはお祖母様の両隣りに座らせていただきました。
和装姿の新郎新婦様がご入場されると、
お祖母様も麻痺のない右手を拍手するように動されてとても嬉しそう!
そして「おめでとう!!おめでとう!」と、 新婦様に向かってとても大きな声でお声をかけると、
気づいた新婦様は少し照れたような笑顔でお祖母様を見つめてらっしゃいました。
会場内が笑いと和やかな空気に包まれました。
お食事は、召し上がりやすい位置にお皿を動かしたり、
お魚やお肉を小さくお切りしたり、
取りにくいお料理をフォークにお乗せしたりなどお手伝い。
「私だけ食べて申し訳ないわ・・」ととても気を遣われるので、
右手だけで召し上がれるお料理の時は、 私たちはあえて何もせずお見守りするなど、
心地よくお楽しみいただけるように気を配りながらお手伝いしました。
ご披露宴中、新婦様とお話する時間はあまりありませんでしたが、
常に高砂の方を見つめ、 お近くに来ると「○○ちゃーん」と嬉しそうにお声をかけるお姿に、
何度となくあったかく幸せな気持ちになりました。
ご披露宴がお開きになる頃には20時を回っていたので、
お手洗いにご案内し、ご家族様にご挨拶してから介護タクシーへ。
お車の中では「本当に今日はいい日だ!!」「行けて良かったわ~」 と何度も仰るお祖母様、
缶ビールを開け、祝杯をあげられるお祖父様。
そんなお2人のお姿を見られて、 私達もとても幸せな気持ちで車に揺られていました。
ご自宅までの2時間の道のりは、 終始お2人の楽しそうな笑い声が響いていました。
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