お二人のケースで、お二人とも車椅子、お手洗いに介助が必要。ご高齢のため体力が心配
7:30 お式場でお待ち合わせ |
お式場の入り口でお待ちしていると、 ご家族とお祖母様お二人がご到着。
お一人は後部座席に、もうお一人は助手席に座ってらっしゃったので、
スタッフも一人ずつお祖母様のもとへ。
お祖母様たちが車から降りるのをご家族様と一緒にサポートし、
車椅子にお乗りいただきました。
前日、宿泊されているホテルへご挨拶に伺った時は、 長旅でかなりお疲れのご様子でしたが、
本日お会いすると「どうぞよろしく」と、とても明るい表情です。
エレベーターで2階へ上がり、ゲストお控室へ。
ご家族は、着付けやメイクなどお仕度に行かれたので、
その間はお控室で4人で待機。
車椅子でお控室を移動しながら、
壁などに張られた新郎新婦様の写真をご覧頂いたり、
4人でお話したりしながら過ごしました。
ヘアセットに入られると30分程かかるので、 その前にお手洗いにご案内。
お祖母様お一人ずつ、エレベーターで1階へ降り車椅子用のお手洗いへ。
お二人とも麻痺のない手で手すりを持って頂ければ立っていることができますが、
ロングスカート、スカートの下にはタイツをお召しでしたので、
着脱に少し時間がかかるため、ご本人の負担が軽くなるように、
スタッフが身体をしっかり支えながらお手伝いしました。
再び、2階へ戻り、もう一人のお祖母様とそろってヘアセットのお部屋へご案内。
私たちスタッフはお部屋の外で待機。
ヘアセットされて素敵になられたお二人をお控室にお連れすると、
「お、きれいになったね!」「素敵!」とご家族様からのお言葉が。
待ち時間が長く少しお疲れ気味だったお二人のお顔にも笑顔が戻りました。
ご親族紹介は挙式の前に5階のチャペルにて。
チャペルにご案内すると、すでに新郎新婦様のお姿が。
お祖母様たちを見つけ「おばあちゃーん!!」とこちらに大きく手を振る新婦さまに、
お二人とも満面の笑顔で手を振り返してらっしゃいます。
両通路は幅が狭いので、バージンロードを通らせて頂き一番前へ。
新婦様の前まで来ると、「おばあちゃん、よう来てくれたな~」と
お二人のお祖母様の手を順番に握りながら声をかける新婦様。
「ほんまにおめでとう!」「綺麗やわ~!!」と
なかなか新婦様の手を放そうとされないお祖母様。
ご家族様に促されてようやくお席へ。
そんなやり取りが挙式前のチャペルを一気にあたたかくしてくれました。
お祖母様たちを一番前の通路へご案内し、私たちスタッフは一番後ろで待機。
挙式は人前式で、楽器の生演奏やご友人による余興などがあり、
終始笑い声の絶えない賑やかなお式で、お祖母様たちも笑ってらっしゃるようでした。
お式後は、3階へ降りご披露宴会場へ。
お二人とも車椅子のままお席へご案内。
タイミングを見ながら、時々様子をお伺いし、 お手洗いのお声掛け、ご案内をしました。
ご披露宴がお開きになり会場内のお2人のもとへ。
3時間のご披露宴で少しお疲れのご様子でしたが、
「ご披露宴いかがでしたか?」とお伺いすると、 「とっても良かったわよ」と笑顔。
出口には長い列ができていましたが、
先にお祖母様お二人を通して頂き新郎新婦様にご挨拶。
お二人とも最後は新婦さまと抱き合って、
「おめでとう」を全身で伝えていたように思えました。
ご家族が送賓を終えお着替えをされるまで、 1階の休憩室にて待機。
ソファーがあったので、車椅子からソファーへお座り頂き、
少し横になるように休んで頂きました。
「あー、これは楽でいいわね」と30分程目を閉じてお休みになられていると、
ご家族が戻ってこられたので、お車へ。
お1人ずつお車にお乗りいただき、 式場のスタッフ様と一緒に手を振ってお車をお見送り。
私たちも式場のスタッフ様にお礼を言ってからお式場を後にしました。
「お祖母様たち、ホテルに着いて休んでるかしら・・」 と考えながら駅に向かって歩いていると
新婦様のお母様からお電話が。
無事についたとのご連絡と、
「急な依頼だったにも関わらず、快くサポートして下さってありがとう。
おばあちゃん2人だったから、ほんとうに助かりました」 というお礼のお電話でした。
お式当日は、とてもお忙しいご両親様。
お祖母様達が安心してお過ごし頂けるのはもちろん、
ご家族の負担も軽くなればいいなと願っていたので、
お母様の言葉はとても嬉しく胸に響きました。
明日には地元に戻られる皆さまを思うと、 少し寂しい気持ちになった私たちでした。