お身体の麻痺で車椅子のため、お着替え・お手洗いやお食事などのご心配
8:30 ご入居先でのお仕度 |
以前一度お手伝いさせて頂き、
今回は別のお孫様のご披露宴で2度目のお手伝いになります。
ご入居先のお部屋へお伺いすると、ベッドに腰かけて笑顔で迎えて下さったお祖母様。
2ヶ月前と変わらぬ笑顔とお姿がとても嬉しくて、
「またお会いできて嬉しいです!!
私たちの事・・覚えてらっしゃいますか?」
と思わず聞いてしまった私達に、
「何、言ってるのよ~! 覚えてるわよ!」
と、笑いながら仰って下さいました。
この2ヶ月間の出来事、9月のご結婚式の事、
本日ご披露宴されるお孫様の事などなど、お話は尽きません。
1Fの素敵なロビーを抜け、3Fの美容室へ向かう前に2Fの車椅子用のお手洗いへご案内。
お祖母様は支えがあれば立つ事は出来ますが、
履きなれない靴ではバランスを崩しやすいので、
移動や移乗の際は、スタッフの1人がしっかりお身体を支え、
もう1人が足元に注意し、終始お声かけしながらお手伝いしました。
予約の時間になったのでビューティーサロンへ。
お祖母様を車椅子のままご案内。
お祖母様のヘアセット中、私たちが廊下で待機していると、
新婦様のお母様から、
「披露宴の後半に、新郎新婦から母(お祖母様)に花束とトロフィの贈呈があるので、
その際は車椅子でのサポートをお願いします」とのご依頼が。
サプライズのため、お祖母様には秘密で、との事。
なんともお祖母様想いで、あったかい演出!!
お話を伺っただけですでに感動しつつ、
お祖母様の反応を想像するとワクワクせずにいられない私達は、
喜んでお引き受け致しました。
ヘアセット後、お控え室→お写真後、2Fのご披露宴会場へ。
高砂に対して、ご家族・ご親族のテーブルが一番前というセッティング。
お祖母様も、新婦様のお姿がよく見られる席だったので、とても嬉しそうでした。
ご披露宴中私達スタッフは、お祖母様のテーブルから少し離れた所で待機し、
ご様子を見ながら、お魚やお肉料理などカットの必要なお料理の時はお側に行き、
切って差し上げたり、取りやすくお皿を近づけたりなどお手伝いさせて頂きました。
そしていよいよサプライズの時間!
この時間の前までにお手洗いにご案内し準備は万端。
私達もドキドキしながらスタンバイ。
電気が消え、
スクリーンに「グラミー賞」ならぬ「グラニー(お祖母ちゃんの意味)賞」として、
お祖母様がノミネート。
生演奏のドラムロールが鳴り響き、
最後のドン!というドラムの音と共にお祖母様の名前が呼ばれ、
お祖母様がスポットライトに照らされました。
「!!!!?・・!?ん、何、私??」
驚きながらも恥ずかしそうなお祖母様の笑顔。
大きな拍手と笑い声の起こる中、
私達は車椅子を押してお祖母様を新郎新婦様のもとへご案内。
新婦様からお祖母様へ、 大きな花束とトロフィーとそして想いを込めたハグ。
再び大きな拍手が会場を包みました。
「最高にカッコ良かったですよ!!!」と私達がお声掛けすると、
「そう!?ありがとう!」と満面の笑顔のお祖母様。
誰よりも近くでそのシーンを拝見していたからか、
はたまたサプライズの興奮冷めやらぬせいか、
私達の胸はいつまでもジンジン熱くなっていました。
帰りのタクシーでもご入居先へ着いてからも、
何度も「ありがとう」と仰って下さるお祖母様。
後日、新婦様のお母様からも「ありがとう」とメッセージを頂きました。
家族の大切さやその絆の深さとか、 幸せな気持だけでなく、
とても大事なことに気づかせて下さった皆様に、
私達の方こそ、心から感謝の気持ちでいっぱいです!!