車椅子、ご病気でご不安な点があるけれど、
当日お世話する人がいない、久々の長時間の外出で疲れないか心配
10:30 ご入居先へ訪問、準備 |
ご挨拶をしてお部屋に入り、お祖母様の見える位置まで近づき再びご挨拶致しました。
少し緊張されているご様子でしたので、お着替えやメイクの際は、
できるだけ明るくお声をかけながらお手伝いさせて頂きました。
ご出発の時には笑顔も見られ、移動中の介護タクシーの中では、
手鏡でお化粧させて頂いたお顔をご覧頂いたり、
ご家族のお話などお聞きしながら式場へ向かいます。
式場へご到着後、お控室に向かう前にお手洗いへ。
視力にご不安があるので、手すりの場所や立ち上がるタイミングなどを一つ一つお声掛けしながら、
ゆっくりお手伝いさせて頂きました。
ご披露宴会場のお席へお連れすると、ご家族・ご親族の皆さまもいらっしゃり、
お久しぶりの再会を手を握りながら喜んでらっしゃいました。
私はお祖母様の右横の椅子に座りご披露宴中はお食事のお手伝い。
お祖母様は塩分制限があるので、事前のお打合せ時プランナー様にお伝えすると、
皆さまと同じお料理メニューを、お祖母様には塩分控えめでご用意下さいました。
私たちは、お料理をお祖母様のよくごらんになれる位置に動かして、ご説明を致しました。
お色直しの再入場で新婦さまがお席まで来られた時は、
新婦様にお顔を寄せて「おめでとう、おめでとう」と喜ばれていたお姿が忘れられません。
新婦様から、お誕生日が近いお祖母様にお花をプレゼントされました。
お祖母様に、お花をお見せすると、「私の好きなお花だわ」ととてもお喜びでした。
新婦さまのお姿や、映像など、新婦さまのいらっしゃる方へ車椅子を向ける様に心がけ、
「今笑ってらっしゃいますよ」などご様子をお伝えすることを心がけました。
ご家族と事前に、もし、お疲れになったら途中で退出する事も予定していましたが、
お開きまで、ずっと楽しそうにされていました。
お開きの際には、ご家族、ご親族の皆さまにご挨拶をし、介護タクシーでご入居先へ。
朝の緊張とは違う、とても穏やかな表情をされていました。
ご帰宅後、お部屋でお着替え、お手洗いのお手伝い、お荷物の整理をしました。
プレゼントで頂いたお花は、お部屋に飾って頂けるようスタッフの方にお預けしました。
お祖母様のお近くにかがみ、ご挨拶すると、
私の方へお顔をむけて「ありがとう」と仰って下さいました。
後日、娘様から、
「先日は本当にお世話になりました。
母は披露宴のことは少ししか覚えていないかもしれませんが
参加できた満足感が残れば私としても嬉しいです。
素敵で大変なお仕事、これからも頑張ってくださいね。」
とメールを頂きました。
たとえ残るものが一瞬の場面だったとしても、
きっと幸せなお気持ちはずっと忘れず残っていくと私は思っています。
そして、私達も全力でお手伝いさせて頂かなければと改めて考えさせられました。