車椅子のためお手洗いなど介助が必要、長時間なので疲れてしまわないか心配
10:30 ご入居先出発 |
ご入居先へお迎えにあがると、お母様は緊張されているご様子で、
笑顔が少し強張っているように見えました。
介護タクシーでの道中は、
「お嬢様のハレ姿、楽しみですね!」
「ちょうど今日は桜が満開ですよ」など、
少しでもお母様の緊張がほぐれるようにお声かけしながら向かいました。
予定より早くホテルに到着。
美容室の時間までは、
1Fのロビーで昼食のサンドイッチを召し上がって頂いたり、お手洗いのお手伝いなど。
花がお好きなお母様でしたので、花壇のある中庭にもご案内しました。
「だいぶ落ち着いてきたわ~」
お母様の自然な笑顔が見られて私達も嬉しかったです。
美容室にてヘアメイクが終わりお着替え室へ。
新婦様がお母様のためにとレンタルされた、車椅子でも簡単に着られる黒留袖。
締め付けが苦しくないか、こまめにお母様にお聞きしながら、身支度を整えて行きました。
手すりのないお部屋でしたので、しっかり支えてのお着替えになりました。
「何だか恥ずかしいね・・」と仰りながらも、鏡を見ながら、
しっかりと襟元を整えられている姿は、凛としたお母様の姿でした。
お控え室で待っていると、だんだんご家族様が集まっていらっしゃいました。
皆さんの姿を見ると、とても嬉しそうに表情がパッと明るくなります。
「○○ちゃんはまだ支度中なのかしら?」
「角隠しって重いんでしょう?」
と、ずっと新婦様の事を気にされていました。
お控え室の窓から、写真撮影中の新郎新婦様が見えたので、窓のお近くまで車椅子を移動。
窓ガラスに手をつき、とても嬉しそうにずっとご覧になっていたお母様です。
挙式はホテル内の神殿にて。
お母様を車椅子のまま一番前のお席にご案内。
私達は少し離れた席に座らせて頂き、お母様をお見守りしていました。
厳かな雰囲気で少しご不安になられたのか、
お式中は時々車椅子から立ち上がろうとされる仕草が見られました。
私達はその都度、「座ったままで大丈夫ですよ」と小声でお伝えしました。
ご披露宴中私達スタッフは、一名がお母様のお隣に座り、もう一名は少し後ろに座って待機。
お食事はお箸を使い、ご自分で召しあがりますが、
召しあがるペースが早いので、飲み込む際にむせない様に、
「ゆっくり召し上がって下さいね」とこまめにお声掛けしました。
大きくカットされているものは、より食べやすい様にナイフとフォークで細かくしたり、
スープなどはお口元までお手伝いさせて頂きました。
たくさんのゲストの方が出席されていたので、
ご披露宴中、お母様が新婦様に直接言葉をかける機会はありませんでした。
でも、頑張って、手を動かして拍手されたり、お色直しで真っ赤なドレス姿で再入場された新婦様を
嬉しそうに目で追ったり。お母様からあふれるお喜びの気持ちは、新婦様にも伝わっています。
ご披露宴お開き前の花束贈呈の際は、新郎新婦様、ご両親が扉の前に並ぶことになっていたので、
その前にタイミングを見てお手洗いへご案内します。
車椅子にずっと座ったままだったので、腰がお痛みの様でしたが、
お手洗いで立ち上がると、
「少し楽になったわ~」とホッとされていました。
お着物や髪の毛を整えて会場に戻り、花束贈呈のために車椅子でスタンバイ。
スポットライトに照らされると、お母様がとても戸惑ってらっしゃるのが分かりました。
同じテーブルのご家族様と私達で、お母様を笑わせようと手を振ったり、
「大丈夫、大丈夫」と身振り手振りでお伝えしたり。
間もなくして、新婦様からお母様へ花束贈呈。
車椅子のお母様に合わせ、新婦様は腰をかがめながらお母様に花束を手渡されます。
「お母さん、ありがとう」新婦様の口元はそう動いたように見えました。
ご披露宴お開き後は、お泊りになるお部屋へご案内。
お着物からパジャマへ着替えると、ホッとされたのか思わず声を出して笑われるお母様。
つられて私達も笑ってしまいます。
お手洗いや口腔ケアのお手伝い、メイクを落とし、ホットタオルでお顔をお拭きしてからベッドへ。
お布団をおかけすると、ゆっくり目を閉じられたので、
私達は「おやすみなさい」と小声でご挨拶し、電気を消しました。
間もなくして新婦様のお父様もお部屋に戻られました。
小さな声でご挨拶し、お部屋を出ようとすると、
お母様も布団から少し起き上がって、笑顔でこちらを見ています。
思わず笑ってしまう私達に、今度はお母様がつられて笑っていました。
帰り際は、私達がいつも寂しさを感じてしまう瞬間なのに、
この日はお母様のおかげで、何だか楽しい帰り道になりました。
ご高齢なのでお疲れにならないか、ご体調が悪くならないかのご心配
10:30 ホテルでお待ち合わせ |
ホテル正面玄関でお待ちしていると、
お祖父様は笑顔で車から降りてこられました。
長時間のご移動でお疲れのご様子が見られたので、
予めフロントでお借りした車椅子にお乗りいただきホテルのお部屋へご案内。
挙式まではお部屋のベッドでお休み頂きました。
1時間半ほどベッドで休まれてから挙式会場の神殿へ。
車椅子から神殿のお席へご案内。
私たちスタッフは、お祖父様のお近くに座らせて頂き、
一緒に参列させて頂きました。
とても厳かな雰囲気の中で幸せを誓う新郎新婦様を、
お祖父様は静かに、じっと見つめていらっしゃいます。
お式後の写真撮影の後は再びホテルのお部屋へ。
医療機器をご使用されているので、状態をチェックし、
20分ほどお休みされてからご披露宴会場へご案内。
ちょうどご披露宴開宴の時間で、
お祖父様もホッとされていました。
車椅子からご披露宴のお椅子にお移り頂き、
私たちはお祖父様から少し離れたところに待機。
お食事はお祖父様ご自身で召しあがれますが、
歯がお悪いので、 柔らかそうな物をおススメしたり、
お料理を細かく切ったり、 お皿を食べやすい位置に動かしたりなどのお手伝い。
新郎新婦様は入場や中座の際、
入り口近くにいるお祖父様に
「おじいちゃん!」
と声をかけて下さるので、
そのたびに嬉しそうに笑われます。
そんなお祖父様を お側で拝見しては、 私達も嬉しくなるのでした。
エンドロールでは、新郎新婦様からゲストやご家族へのメッセージが。
「おじいちゃんへ
いつまでも元気で長生きしてね」
お祖父様にそのメッセージを伝えると、
「そうか!じゃあ、まだまだ頑張らないとな~!」
と、この日一番の嬉しそうな笑顔を見せて下さいました。
新郎新婦様のお人柄の様にあたたかいお式とご披露宴、
そしてお祖父様やご家族の新婦様を想う深い愛情に触れて、
私たちもとても幸せな1日を過ごさせて頂きました。
後日新婦様から、
「控室でニコニコ笑っているスタッフ様を見て、
親族と勘違いしてしまいました。笑。
それほどあたたかく見守って下さって、有難かったです」
と大変嬉しいお言葉をいただきました。
でも、どんな風に笑ってたのかしら・・と考えると、
ちょっと照れ臭い様な、恥ずかしい様な・・。笑
(ホテルお下見後の一枚です)
車椅子、着換えやお手洗い、食事など全てにサポートが必要
(前日は東京駅へお迎え→ホテルへ) 8:00 宿泊中のお部屋にてお着替え、メイクのお手伝い |
前日、地方から出てこられたので、お疲れかなと心配でした。
でも、宿泊中のお部屋に伺い、ベッドに横になっているお祖母様にお声掛けすると、
「おはよう!」と、笑顔でご挨拶して下さいました。
ベッドに横になっているうちにおズボンを着替え、
車椅子に移ってから上のお着替えをしていきました。
ホテルのベッドは高さがあり幅も広いので、
ベッドから車椅子への移乗はとても慎重になります。
1人のスタッフがベッドに上がりお祖母様の上体を起こし、 もう1人はベッド下からしっかり身体を支えます。
そのまま、抱きかかえるようにして車椅子へと移乗。
車椅子を景色が見える窓際へ移動し、お着替えを始めると、
「いいお天気になって良かったわ~!」
と、 お祖母様は空を見上げながら隅田川の歌を楽しそうに口ずさまれました。
私達も一緒に歌いながら、お仕度タイムです。
親族紹介が終わり、写真室で集合写真。
新郎新婦様が写真室に入ってこられると、新婦様の方ばかり見てしまうお祖母様。
カメラマンさんが声掛けして視線を誘導しても、
お祖母様の顔はすぐまた新婦様の方へ向いてしまいます。
そんなやり取りに、その場にいる皆が思わず笑顔!
穏やかな空気が一気に流れて、
カメラに向けられた皆様の表情は自然体で素敵な笑顔でした。
写真後は、チャペルへ移動。
お祖母様を新婦様側の一番前にご案内し、私たちはすぐ後ろの席へ。
新郎新婦様が入場されてから少し経つと、 お疲れのご様子が見られました。
お式の途中でしたが、そっと通路をとおりチャペルの外に出ました。
外に出ると、少し顔色も戻ったので、 そのままお話しながら挙式が終わるまで待ちました。
「お孫様、綺麗でしたね!!」
とお声掛けすると、
「そうでしょう!? 遠いけど、おばあちゃん、結婚式に来てねって言われてね~」
と、わざと困った様な素振りをしながらも、
とても嬉しそうな表情になっていました。
挙式後は、披露宴会場に向かう皆様とは別に、
いったんホテルのお部屋に戻り、ベッドへ。
ベッド上でパット交換後、お疲れだったのかすぐに眠ってしまわれたので、
20分ほど少しそのままお休み頂きました。
15分ほど遅れてご披露宴会場へ。
車椅子のままお席にご案内。
乾杯が済み、これからお食事が始まるところでした。
私達は、お祖母様の両サイドに座らせて頂き、
1人がお料理を細かく切り、
もう1人のスタッフがお祖母様の口元へお料理を運ぶお手伝い。
「これは○○のスープですよ」
「彩りがきれいですね~」
とお声かけしながら、 ゆっくり召しあがって頂くように心がけました。
ご披露宴の中盤、新婦様の中座は仲良しの弟様と。
お祖母様が、お孫様お2人揃っているお姿をご覧になるのは とてもお久しぶりだったそうです。
腕を組んで仲良く歩くお2人を目で追っては
「あら~いいわね~!!」
と、 手を叩きながらお喜びでした。
ご披露宴のお開きも近くなり、新婦様が涙ながらにお手紙を読まれました。
新婦様の弟様も堪え切れず涙が。
「喧嘩する相手がいなくなっちゃうもんね・・」
お祖母様は、お2人を優しく見つめながらポツリと仰り、
目からも涙が流れていました。
目元をお拭きしながら、
その時の優しい「お祖母ちゃん」の表情は今でも忘れられません。
お開き後、東京駅までご一緒し、 新幹線のホームでお見送りをさせて頂きました。
この瞬間はいつもとても寂しいけれど、 ずっと笑顔で手を振って下さるお祖母様を見たら、
いつの間にか私達も笑っていました。
笑顔で終われる1日がとても尊く、
幸せだと強く感じた私達です。
(下見の後のショットです。)
ご高齢で車椅子、目もあまり見えないため出席自体を諦めていた
9:00 ご入居先へお迎え・お仕度 |
お祖母様のご出席は無理ではないか・・ と、ご家族皆様が最初はそう思っていらしたそうです。 でもお祖母様ご本人が出席したいと希望され、 「それなら何とかして出席させてあげたい」と、 新婦様のお母様がケアエスコートにご依頼くださいました。
お式当日、ご入居先へお伺いすると、 お祖母様はまだベッドの中にいらっしゃいました。 「寒いし、まだ起きなくていいでしょ・・」と、 目がお悪くあまりよく見えていないせいもあり、どこかご不安そうなお声。
今日がお孫様のご結婚式であることをご説明し、 起きてベッドに腰かけて頂いてから、 改めてご本人が見える位置まで私達の顔を近づけてご挨拶。 「今日はお願いしますね」とやっと笑顔が見られました。
お着替えやメイクなどお仕度をし、 車椅子にお乗り頂き介護タクシーにてお式場へ。 久々の外出でもあり、ご家族もお側にいないので、 「ここはどの辺かしら?」 「どこまで行くの?」と不安そうに何度も仰います。 こまめに「今は○○あたりですよ」「高速に入りますよ」 「あと少しで着きますよ」などお声掛けしながら、 色々とお話をお伺いしながらの道中、 お式場に着くころには表情も穏やかになってらっしゃいました。
お式場へ到着し1Fのご親族控室へ。 「よく来てくれたわね~!!」とお祖母様の側にいらっしゃり お身体をさすりながら本当に嬉しそうな新婦様のお母様を見て、 お連れできて良かった、と私達も胸が熱くなりました。 チャペルへの移動が始まり、お式まで間もなくというお時間に、 「お手洗いが心配だからもう1回行きたいわ・・」 とお祖母様が不安そうに仰るので、 お式場のスタッフ様にも事情を説明し、 慌てることなくお手洗いへご案内する事が出来ました。 スタッフの皆様のご協力には感謝しています。
チャペルでは車椅子のまま一番前のお席にご案内。 私達もお祖母様のお近くに座らせて頂き、 「今からご入場ですよ」 「すぐ側に新郎新婦様いらっしゃいますよ」などと、 出来るだけご状況をお伝えする様に務めました。 お祖母様もその都度拍手をしたり、 新婦様のお声のする方へお顔を向けてらっしゃったりと、 見えにくい目でどこまでご覧頂けていたか分かりかねますが、 優しいお顔で見守ってらっしゃいました。お式後はチャペル外の階段でのフラワーシャワー。
車椅子を階段の一番下でお停めし、 新婦様がお近くにいらっしゃるタイミングでお声掛け。 新婦様に向かってお祖母様もお花を放つと、 「おばあちゃん!!!!」 と、新婦様がとても嬉しそうに車椅子の側まで来てくださいました。 「来てくれてありがとう!!」 と仰る新婦様の手を取り、 「おめでとう!」とこの日一番の笑顔でお祖母様は仰いました。
お帰りになる前に、新婦様のご希望で、 新郎新婦様のスリーショットのお写真撮影。 お祖母様を新郎新婦様の真中にお連れすると、 「この子をよろしくお願いしますね」 と新郎様の方を向き小さな声で仰ったお祖母様。 新婦様はこらえきれず涙を流してお祖母様に寄り添います。 新婦様のお母様も私達スタッフも一緒になって泣きました。 ご体調の心配もあったのでご披露宴には出席せずにご入居先へ帰宅。
お疲れのご様子ですぐベッドで横になられました。 静かにお部屋を整えそっと退室。 翌日ご入居先へご連絡しお祖母様のご様子を伺うと、 「とっても良いお式だったよ~!!」と仰っていたとのこと。 お祖母様の新婦様を想う気持ちや、 出席したいというお祖母様のご希望を叶えてあげたいと諦めなかったご家族の想い、 色々な想いがまた一気にこみあげてきて、 電話しながら泣いてしまいそうな自分がいました。 お手伝いさせて頂けて本当に良かったと今も思っています。
お一人は車椅子使用、お耳が聞こえづらい
もう一人の方は歩行に不安があり、当日は車椅子使用
9:00 ご宿泊先のホテルへお迎え・ご準備、お部屋の片づけ |
ご宿泊先のお部屋へお伺いすると、
お祖父様、お祖母様が並んでベッドに腰かけていらっしゃいました。
ご挨拶し、ご体調などお伺いしながら、
私はお祖父様、もう1名はお祖母様のお着替えのお手伝い。
立ち上がる時お身体を支えたり、小さいボタンをお留めしたり、
ネクタイを結んだりなどお手伝い。
お祖父様は酸素吸引していても、
急いで動いたりすると、苦しくなってしまわれるので、
「ゆっくり、ゆっくり」とお声掛けしながら。
荷物をまとめ、お部屋の整理をして、フロントへ。
ご出発前に、もう一度お手洗いのお声掛けをし、ご案内しました。
お式場に着き、お持ちした車椅子にお乗り頂き、お控室へ向かいます。
お待ちだったご家族様はホッとされたご様子。
お控室では、お茶をお勧めしたり、
ご家族様とお話しやすいように、車椅子の向きを変えたりしました。
お待ちの間は緊張され、硬い表情のお2人でしたが、
新郎新婦様が入室され、白無垢姿の新婦様を見るや否や、
一気にお2人のお顔がほころんだ瞬間を、
私たちはずっと忘れないでしょう。
ご親族紹介後のタイミングを逃すとしばらくお手洗いに行くことができないので、
お2人にご説明し、お手洗いにご案内。
スタッフそれぞれがお祖父様、お祖母様の車椅子を押しながら
参進の列をなし境内を拝殿へと進んでいきます。
前の方との距離を取りながら、
石畳なのでガタガタさせないようゆっくり進みます。
拝殿前に到着。
拝殿に入るには、1段30センチ程ある階段を5段上がらなければなりません。
(神社の決まりで、拝殿へは車椅子のまま入ることができません)
木造りで少し滑りやすくもあるので、
お祖父母様それぞれお1人ずつ、2人のスタッフでサポート。
横で1名が腕を組み、後ろで1名が腰の辺りを支え、
お声掛けしながら階段を上って頂きました。
お祖父様は携帯用の酸素も使われているので、
酸素の管が足元に絡まないようにも注意。
お1人ずつ拝殿の中のお椅子にお座り頂いてから、私達も案内された席へ。
とても厳かで暖かみのある神前式、親族杯の儀では
私達もご両家の皆さまと一緒に御神酒を頂きました。
挙式後も同じように、階段を降りるお手伝い。
上りより、降りる時の方が怖さもあるので、より慎重に。
再び、車椅子にお乗りいただき、また列をなしてのご移動。
ご披露宴会場は、晩餐スタイルで長テーブルでのお食事。
お食事前にお手洗いへご案内し、
車椅子から会場のお椅子へお移り頂く。
新婦様のお隣のお席にお祖母様、そのお隣がお祖父様、スタッフ2名と続きます。
お隣に新婦様が座られてお祖母様はとても嬉しそう。
お2人ともお食事はご自分で召し上がれるので、
お料理がとりやすい様にお皿を移動させたり、
式場スタッフ様にお飲み物をお願いしたりなどのお手伝い。
お二人とも、好きなものを好きなように召しあがると、ご家族から伺っていたので、
あまり出すぎないように、さりげなく。
お祖父様はお耳があまり聞こえないので、筆談も交えてお話。
1日を通してお2人とは色々なお話をしたけれど、
新婦様との想い出話をされる時が一番楽しそうで、
嬉しそうで、幸せそうでした。
ご披露宴の後半、「かわいい孫のために歌います」と民謡を歌われたお祖母様。
そのお隣でお祖母様を優しく見つめ、手拍子しながら、
新婦様は聞いてらっしゃいます。
新婦様への愛情がたくさん込められたお祖母様の歌声に、
涙されている方もいらっしゃいました。
お開きが近づき、新婦様が涙ながらによまれたご両親へのお手紙。
お祖父様もお祖母様も、下を向いて涙を拭かれているのが見えました。
ずっと堪えていた私たちも、涙がとまりませんでした。
ご披露宴のお開き後、お手洗いへご案内してからお帰りのタクシーへお乗り頂く。
「今日は本当にお世話になったね~」と笑顔のお祖父様。
ご体調が不安定で、もしかしたらご出席できないかもと
最初新婦様が心配されていたけれど、
お祖父様、お祖母様がそろってご出席できて本当に良かったと、心から思いました。
出発する車に手を振りながら、フワフワした幸せの余韻と、
ご家族皆様の幸せな日にお手伝いさせて頂ける喜びで、
また涙が出そうになりました。