当日は車椅子使用、慣れない場所ではお手洗いや食事などサポートが必要
9:00 お式場でお待ち合わせ |
予定時間より前にご到着され、控室にいるとのご連絡頂き、 お控室へ向かいました。
お祖母様、ご家族様皆様にご挨拶。
ご親族紹介までかなりのお時間があったので、
お祖母様にお飲み物をお薦めしたり、お手洗いにご案内したりなど。
長時間のご移動でのお疲れも見られず、 ご家族皆様でご歓談されてお過しでした。
お式場内のご移動は、お祖母様は車椅子、 お祖父様はご自分で歩かれますが
少しお足もとがご不安でしたので、 お祖父母様それぞれにスタッフが付き、
お手伝いさせて頂きました。
チャペル入り口前には階段がありますが、
スロープを出して頂けるので車椅子でも問題ありませんでした。
目がご不自由なお祖母様でしたので、
一番前のお席にご案内し、車椅子からチャペルのお椅子へ。
たくさんのゲストの方がご参列されるので、 私たちスタッフは一番後ろで待機していました。
お祖母様の後姿をお見守りしながら、
「新婦様のお姿、少しでもご覧頂けてるかしら・・」と
不安な私達でしたが、 新婦様の方を向き拍手をしたり、時折笑顔も見られたので、
私たちも嬉しくなりました。
挙式後はチャペル外のテラスにて写真撮影。
テラスに出る際にも階段があり、ご家族介助のもと上がられたので、
私たちは上がりきったところで車椅子をご用意、お乗り頂きました。
ご披露宴会場へ向かう前に、 お祖父様、お祖母様をお手洗いにご案内。
最初はとても気を遣われ遠慮されていたお祖母様でしたが、
初めての場所でのお手洗いにはご不安がおありだったようで、
「ありがとう、こんな事も手伝ってくれるのね。助かるわ~」 と、
ご安心されたご様子。
歩行がゆっくりなお祖父様に合わせ、 お祖母様が乗る車椅子もゆっくり押しながら
ご披露宴会場へと移動しました。
ご披露宴では、車椅子を降り会場のお椅子へ。
円卓のテーブルで、お祖父様とお祖母様の間にスタッフ1名が入り、 もう1名は少し離れた場所で待機。
お食事はお箸とスプーンを使い、お祖母様ご自身で召し上がれるので、
私たちは会場の雰囲気や進行状況、新婦様のご様子などをお伝えするなど、
見えなくてもお祖母様が少しでもお楽しみ頂けるように、 お手伝いさせて頂きました。
新郎新婦様お色直しの再入場後、 タイミングをみてお祖父母様をお手洗いにご案内。
ご披露宴にもたくさんのゲスト様がいらしたので、
新婦様とゆっくり接するお時間があまりありませんでしたが、
終始笑顔でお過しのお祖父様とお祖母様でした。
お開き後、お祖母様をご家族様の車にお乗せして、皆様にご挨拶してお見送り。
「今日はずっと付いていてくれて、本当に良かった」と、
お祖母様の言葉と笑顔が優しく私たちの心に響きました。
車椅子、両下肢にむくみと痛みあり、歩くのが大変。
久々の外出なので体力的に心配。
9:30 ご入居先へご訪問と準備 |
ご入居先へお伺いすると、「朝起きた時からずっとご機嫌ですよ~」とスタッフの方。
お部屋に入るとベッドに腰かけて、笑顔で迎えて下さいました。
お着替え、メイク、お荷物の準備をし、介護タクシーにてご出発。
川沿いを走る介護タクシーは揺れるので、お祖母様の車椅子の脚を支え、
「大丈夫ですか?」と声掛けしながら向かいます。
「挙式は間に合ったらで良いですよ」と言われていました。
挙式直前に到着し、プランナー様や式場スタッフ様にお願いして、
チャペルに入れて頂くことが出来ました。
(直前にもかかわらず快くご対応下さった皆様には感謝いたします)
そっとチャペル脇から入り、お祖母様を一番前のお席へご案内しました。
私達スタッフは後ろの席へ。
何かあればすぐ動けるように常にお祖母様の姿が見える位置で待機。
お祖母様の、じっと新婦様を見つめる後姿、拍手するたび揺れる背中が、
とても楽しそうに見えました。
お式後、お手洗いのお声かけ。
ご披露宴前に済ませることができてホッとされたご様子。
ご披露宴でのお食事について。
ご入居先では、ご自分でお食事を召し上がるお祖母様です。
ところが、いつもと違うテーブルの高さ、普段はお使いにならない食器やカトラリーで
思うようにお食事がでないご様子なので、すぐに私達もお手伝いさせて頂きました。
お箸や小さめのスプーン、フォークも事前に式場様にお願いしていたので、
私たちがナイフで小さく切ったお食事をお箸やスプーンの上に乗せて差し上げて、
召し上がって頂くようにしました。
とても気を遣われるお祖母様なので、気疲れされないように、
ご家族様とお話されているときなどは私達も少し離れた席で見守りました。
プロフィールビデオや新郎新婦様が再入場されるときは、
車椅子を見やすい位置にご移動したりなどのお手伝いをさせていただきました。
新婦さまもお祖母様を見つけると嬉しそうに手を振って下さいました。
ご披露宴の終盤、デザートビュッフェの際には、車椅子でビュッフェ台までご案内し、
たくさんあるデザートを一緒に選びました。
楽しみながらお祖母様が選ばれたデザートを一人のスタッフがお席まで運び、
私は車椅子を押しお祖母をお席へ。
「お腹いっぱい」とお料理は少し残されましたが、
デザートとウェディングケーキはゆっくり味わってらっしゃいました。
気づけば冷房で手が冷たくなっていたので、
あたたかいおしぼりとお茶をお願いし、手を拭いて差し上げました。
ご披露宴お開き後、お迎えの介護タクシーが来るまでにお手洗いへ。
足に朝よりもむくみが見られたので、立ちあがる際よろめかならないよう、
しっかりお体を支えてお手伝い致しました。
新婦さまやご家族様と談笑されてから介護タクシーにてご入居先へ向かいます。
時々ウトウトされていたので、あまりお声をかけずご様子を見ながらの帰路。
ご入居先へ到着。スタッフ様に迎えられ、ご自分のお部屋に入るとホッとされた表情。
お着替え後、ベッドに横になって頂くと、
「遠いところから今日は本当にありがとうね」とにっこり。
私達も心からのお礼をお伝えし、
冷房を弱めにつけ、明かりを少し落としご挨拶をして扉を閉めます。
スタッフ様にも本日のご様子をお伝えし、ご挨拶をしてから退出しました。
17:00を過ぎてもまだ暑い大阪の夕方でした。
私達のできる事で誰かを笑顔にできるなら、
少しでも力になりたいと、心から思いました。
素敵な1日と、そんな風に思わせて下さった皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
お二人のサポート。
お二人とも、体調にご不安があり、疲れやすいご状態。
また、お一人が時々微熱を出され、目も見え辛いとのことでした。
11:30 ご自宅へご訪問 |
事前にお伺いした際の印象は、お二人とも明るい方で、とても元気な方でした。
お式場のリビエラ東京は、もともと料亭であったため、伝統的な雰囲気が溢れるとても素敵なお式場でした。
しかし多少、廊下の傾斜などもあり、お二人には少し大変なところもありました。
そこで、今回のご依頼は、主にご移動のお付添でした。
直前に微熱があり、ご心配もされていましたが、当日の朝にはお二人ともとてもお元気でした。
ご自宅へお伺いすると、すでにお二人とも素敵なお召し物に着替えていらっしゃいました。
私たちは、ボタンをお直ししたり、髪のセットやメイクなどをお手伝いし、タクシーで出発しました。
会場につくと、お祖父様は徒歩で、お祖母様は車椅子でご移動されました。
傾斜や段差など、お祖父様が転ばないよう、注意しながらご誘導やサポート。
またお祖母様も車椅子でエスコートしつつ、ご誘導。
事前に、お式場の下見をしておりましたが、
リビエラ東京のスタッフお方が、さりげなくご誘導してくださり、とても心強く思いました。
お式が始まると、とても華やかな雰囲気でした。花嫁様もとても素敵な笑顔です。
お祖父様、お祖母様もバルーンリリースに参加され、とても楽しそうでした。
ご披露宴では、ご新郎の中座される時に、お祖父様お祖母様がお送りするという演出がありました。
この演出は、当初、私たちが車椅子を押しながら、お送りするという予定でしたが、
そうすると、お祖父様お祖母様と一緒に、私たちまで演出のライトに入ってしまうのです。
そのため、式場のスタッフ様と対策を考え、お二人が歩く距離を短くし、
新郎様と、お祖父様、お祖母様と腕を組んで歩く演出に切り替えていただきました。
そして、私たちは、スポットライトに入らないようにして、車椅子をお持ちし、退場場所へ先回り。
いつでも安全に座っていただけるように、万全の態勢で待ちました。
ご新郎新婦様とお祖父様、お祖母様は、一礼して退場されるまで、とてもスムーズに歩かれ、
本当にほっとした一幕でした。
その後、お祖父様がご披露宴でかなりお酒を召し上がりました。
もともと飲まれる方とお伺いしていたので、一層足元に注意しながらご誘導致しました。
普段は気づかないような傾斜やカーペットなど、さりげなく、しっかりとサポート。
お二人とも、お式の終了までとてもお元気で、無事お送りいたしました。
今回のエスコートは、演出の変更もあり、普段とは違う式場のスタッフ様との連携が重要なお仕事でした。
新郎新婦様、ご家族様はもちろんのこと、お祖父様、お祖母様にとっても最高の結婚式、披露宴に
なったことと思います。
また、お二人の自信にもつながるといいなと思います。
本当に素敵なご家族様でした。
病院に入院されていて、体調の変化が大変不安だけれど、式をぜひ見たいとのこと。
病院から式場まで遠いので、体力的にとてもご心配されていました。
9:30 病院へお迎え お着替え、お手洗いのお手伝いなど 11:30 式場到着 12:00 親族紹介 写真撮影 12:30 挙式 13:00 ご退出 14:30 病院到着 |
「二人の式を見届けたい」と強い願いがありました。
病院の看護師さんから、症状や注意事項をしっかり聞きとりして、事前に式場のスタッフの方々と様々なことを想定してお打ち合わせさせていただきました。
タクシーの中では、ご気分を確認しながら、ご不安にならないよう、楽しい話題を心掛けました。
無事にお式にご出席された後、「ありがとう・・!!」と涙を流してお礼を頂けたことは決して忘れないでしょう。