ご利用実績(結婚式)

ご利用実績(結婚式) 一部ご紹介

アニヴェルセル東京ベイ(東京・台場)Ⅱ

アニヴェルセル東京ベイにてお式・ご披露宴のご出席サポート

ご状況・ご心配されていた点

初めての場所での移動やお手洗いが心配、当日は家族が忙しくてお世話できない

当日の内容

8:45 ご入居先へお迎え 
9:20 タクシーにて出発
10:00 お式場到着
10:35 ご親族紹介
11:00 挙式、フラワーシャワー
12:00 ご披露宴開宴
14:30 ご披露宴おひらき
15:00 お式場出
15:30  ご入居先到着

スタッフ後記

お式当日の朝、私たちはご入居先までお迎えにあがりました。

おばあ様は朝食を召し上がったあとで、リビングでくつろいでいらして、笑顔で私たちを迎えて下さいました。
「本日はおめでとうございます!」とご挨拶すると、笑顔がもっと素敵な笑顔になりました。

お部屋に戻り、お着替えとお化粧のお手伝いです。
お話好きのおばあ様でしたので、お洋服の話からアクセサリーの話まで、面白おかしく、時には茶目っ気たっぷりに、私たちに冗談を交えお話しくださいました。
お化粧をされた後、鏡をつくづくとご覧になり、「あら!!」と、ご自分でもびっくりされた表情。
お部屋から出ると、ご入居先のスタッフさんも「あら、素敵ですね!!写真一緒に撮りましょうよ!」
とおばあ様を囲みました。
私達がシャッターを押します。
まだお若いおばあ様で、シャンパンゴールドのお洋服がとてもお似合いでした。

おばあ様は普段は車椅子を使われないので、会場までは普通のタクシーで移動しました。
ご移動中は、「あまり出かけないから、外を見ているのが楽しいわ」と、
とても嬉しそうに話されました。

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長い距離をお歩きになるのは少し不安定なご様子です。
お式場に到着後は、おばあ様と私達スタッフと手をつないで歩いてチャペルへ移動しました。

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挙式では、ずっと立っている事も大変なはずのおばあ様が、新婦様の入場のときに、ゆっくりと立ち上がられました。
私たちスタッフはさり気なく、おばあ様のお背中をお支えして見守ります。
必死に新婦様を見つめるおばあ様の目から、静かに涙が流れました。

「結婚式が済んでも、たとえそれが何年経っても、何十年経っても、お互いがお互いを助け、信じ、そして愛し合いましょう。」
 神父様のひとこと一言にうなずかれるおばあ様。
とても深い言葉が参加者やゲスト全てのスタッフの胸にも響いているようでした。

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挙式後は、チャペル外階段にてフラワーシャワー。
曇り空をかき消すような華やかなフラワーシャワーです。
おばあ様は目の前を通る新婦様にサッとお花を舞い上げました。
新婦様はそれに気づき、笑顔を見せてくださいました。
そして一番最後に、新婦様・お母様・おばあ様の3ショットでの撮影です。
少しだけ緊張しているようでしたが、凛とした表情でカメラをみつめました。

チャペルからご披露宴会場のイタリア館までは歩いて10分ほどです。
「大丈夫、歩けるわ」とおっしゃるおばあ様。
お疲れにならないか心配していると、お式場のスタッフ様が車椅子を用意して下さいました。
チャペル→イタリア館へ③ 

イタリア館エントランス②
おばあ様に車椅子にお乗りいただき、会場へ移動しました。
少し幅の狭い、石畳の道が続きます。
車椅子をお貸しくださったお式場のスタッフ様に感謝です!

ほどなくしてイタリア館に到着。
イタリア館ロビー 

イタリア館ロビー②
常に明るく、お疲れを見せないおばあ様でしたが、ご披露宴では少しだけ椅子の背もたれに寄りかかりました。
背中をさすると心配させまいと笑顔をみせてくださいます。
私達もあまり心配な顔をしないように、笑顔で返しました。

イタリア館会場内③
おばあ様のお隣に座らせて頂き、お肉やパン等食べにくそうなお料理をカットするなどお手伝い。
ウエディングケーキやデザートビュッフェでは、沢山召し上がっていました。

披露宴も終盤、演出で感極まったおばあ様は、少しだけ大きな声でお孫さんとお嫁さんの名前を呼びました。
感極まって、涙があふれて止まらないといった感じです。
サッとハンカチをお渡しし、背中をさすって差し上げます。
真っ赤な顔をして涙を拭いたおばあ様は、とてもかわいらしく感動的でした。
ご本人にもその瞬間がしっかりと記憶に焼き付いたのではないかと思います。

お帰りのタクシーでは、もう少しあの場に居たかった・・という思いからか、少しだけ寂しそうな感じでお話をされていました。
激しくなった雨は、おばあ様の心を少しだけ映しているようでしたが、でも、時々見せて下さる幸せそうな笑顔は、それ以上にとても印象的でした。

浅草ビューホテル(東京・浅草)Ⅱ

浅草ビューホテルにてお式・ご披露宴のご出席サポート

ご状況・ご心配されていた点

車椅子、全てにおいて介助が必要、ご家族もご高齢のため十分な介護ができない

当日の内容

9:30 ホテルのお部屋にてお着替えなど 
10:20 ご親族紹介
10:35 集合写真
11:00 挙式
12:00 ご披露宴開宴
14:30 ご披露宴おひらき
15:00 ホテル出発
16:00 ご自宅到着
    お着替えなど

スタッフ後記

まず、前日からお泊りになっているご両親の客室へ訪問しました。
お母様はベッドに腰かけて私たちを待っていて下さいました。
緊張されているのか、「昨夜はあまり眠れなった」という母様でしたが、「息子様のご結婚、おめでとうございます!」とご挨拶すると、表情がパッと明るくなりました。

新郎様がご用意下さったお洋服に着換え、メイクのお手伝いや髪を整えたりなどをしていく内に、お気持ちもほぐれてきたご様子です。
お母様の自然体な笑顔に私達も嬉しくなりました。

3F控室③
お控室にご案内する途中、ちょうど新郎新婦様とバッタリ。
お2人の姿を見るや否や、涙があふれるお母様に、新郎様がそっと近づきます。
お母様は新郎様の手を握りしめ、さらに大粒の涙を流されました。

27Fチャペル②
チャペルのお席へは車椅子のままご案内しました。
両脇の通路は少し狭いので、バージンロードを通って、一番前のお席へ。
お式の後半、新郎新婦様とご両家ご両親が前に並ぶシーンがあると伺ったので、私たちもすぐ動けるように、一番前に並んで座らせて頂きました。

挙式中、ずっと新郎様を見つめているお母様の横顔は、窓から差し込む淡い光に照らされ、とても晴れやかに感じました。
挙式の結び、式場スタッフ様の合図でお父様とお母様を祭壇前にご案内。
車椅子をゲストの皆様の方へ向けると、「ここに新しい家族が誕生しました」という牧師様の一言でゲストの皆様から拍手が起こりました。

お母様の恥ずかしそうな、でもとても誇らしそうな笑顔が印象的でした。

28Fヴェルベデール② 

28Fヴェルベデール
ご披露会場は、窓からスカイツリーが見られる28階の会場。

お母様を車椅子のままお席へご案内しました。
お父様とお母様の間にスタッフ2名が座らせて頂き、お料理を小さく切ったり、取りやすい様にお皿を移動させたりします。
熱い物は他の器に少しづつ移して、冷ましたりなどのお手伝い。
お料理は、中華料理のコース。
お打ち合わせの際に、お母様がお好きという事もあって中華料理を選んだと伺っていました。
お母様はお料理をとても楽しみにされていて、「今日は中華なんですって」と嬉しそうです。

披露宴会場も、多目的トイレが近いからという理由で選ばれたそうです。
新郎様のお母様への心遣いが感じられて、お母様が笑うたび、私達もとてもあたたかい気持ちになりました。

お色直しの再入場・キャンドルサービスを見届けた後、お手洗いのお声掛け。
28F車椅子トイレ
30分後には花束贈呈イベントのために会場から出ることが出来ないので、「今のうちに行きましょう」とご案内しました。
少し片側に麻痺があるので、体勢を崩して転倒しないよう、お身体を常に支えながらのお手伝いします。

28Fロビー
お手洗い後は、披露宴会場前のロビーのソファで横になってご休憩していただきました。
少し気疲れもあってか、横になるとすぐ目を閉じられました。
お父様にもお声掛けしてお手洗いにご案内し、ご一緒にロビーの椅子で少しご休憩されました。

花束贈呈の時間になったので、お母様にお声掛けして車椅子で移動しました。
花束贈呈は、お父様、お母様に負担がかからない様にと、、新郎新婦様がお席まで来てくださいます。
私たちは、ナプキンを外して身支度を整えたり、車椅子の位置を調整して、その時に備えました。

新郎新婦様のお気遣いや、臨機応変に、そしてスマートに対応して下さる式場スタッフ様には感動です!
やがてライトが暗くなり、お父様とお母様にスポットライトがあたると、新郎新婦様が花束を持ってお席に来てくださいました。
お母様には大きな花束を手渡し、お父様には一輪の花を胸ポケットへ。
お父様は、照れ臭かったのか、胸ポケットの花をすぐ抜いてしまいます。
それを見て、おかしそうに笑うお母様、そのシーンがとても和やかな雰囲気でした。
正面玄関・車寄せ
ご送賓も新郎新婦様だけでしたので、おひらき後は、新郎新婦様にご挨拶して、早々に介護タクシーでご自宅へお送りします。
道中は、お母様はウトウトされながらも、ずっと新郎様のお話をされているお父様の声に耳を傾けていました。

ご自宅でのお着替えや荷ほどきを終え、お2人ともホッと一息つかれると、「今日は本当にありがとう!」と何度も仰って下さいました。

「何かのご縁だから、またいつか逢いたいね。」

そのお言葉がとても嬉しくて、今でも胸に響いています。

愛宕神社(東京・港区)

愛宕神社にてお式のご出席サポート

ご状況・ご心配されていた点

高齢で車椅子、挙式中だけでなく新幹線での行き帰りも心配

当日の内容

 9:00 ご入居先でのお仕度など
10:30 新幹線→東京へ
13:00  神社ご到着
14:00 挙式、集合写真
15:30 神社ご出発
17:00 新幹線で東京→帰郷
19:00 ご入居先ご到着

スタッフ後記

お手伝いさせて頂いたのは、新郎の95歳を超えるお祖母様。
新郎様が「他県にいる祖母にも出席して欲しい」と願い、ケアエスコートにご依頼下さいました。
車椅子での移動、何よりご高齢のこともあり、片道1時間以上の新幹線に乗ってのお出かけは、さぞご不安でしょう・・と思っていました。
でも、事前のお打ち合わせでお祖母様からお話を伺うと、とにかくお式が楽しみで、新郎様に会えることを心待ちにしているご様子でした。
「何かご不安な事はありますか?」と私がお聞きしても、
「何もありません!楽しみなだけです!」
と満面の笑顔でお答えくださいました。

お式当日も、お祖母様は、お打ち合わせの時と変らぬ明るい声で私達を迎えて下さいました。
お祖母様、伯母様、スタッフ2名で介護タクシーにて駅へ向かいました。
タクシー乗り場

車椅子で新幹線に乗る際は、改札から新幹線に乗るまでを駅員さんが誘導して下さいます。
駅では、たくさんの人が行き来するので、「車椅子通ります」と声掛けしながら進まないと、人にぶつかってしまって危険です。
駅員さんの後ろに付きながら、車椅子押す私たちの手も慎重になります。

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新幹線へ乗り込み、お席へ案内しました。
車椅子用のスペースは、車椅子のままお乗り頂けるように、一座席分スペースが空いています。
お祖母様をそちらにご案内し、隣は伯母様です。
私たちスタッフはお2人の前の座席に座りました。
お席に着くと、さっそく駅弁を召しあがるお祖母様。
私たちはエプロンやスプーン、お手拭きなどご用意すると、「美味しい!」とたくさん召し上がっていらっしゃいました。

東京駅に着き、介護タクシーにて愛宕神社へ。
皇居や日比谷公園など、車中から見える景色と運転手さんのガイドを聞きながら、お祖母様もお疲れのご様子なく、楽しまれていました。

境内④

 茶店入り口 

愛宕神社へ到着したらすぐに、お控室になる茶店へご案内しました。
境内は砂利道が多く、車椅子のタイヤが沈んで移動しづらいので、平らなコンクリートの道を選び、移動しました。
茶店入り口にも段差があるので、前と後ろにスタッフが付き、持ち上げるように上がります。

茶店に着くと少しお疲れのご様子で目を閉じてらしたお祖母様ですが、
「お母さん、良く来てくれましたね!」
と新郎様のお母様や新郎様の妹様が笑顔で入ってこられると、とても嬉しそうに笑ってらっしゃいました。

挙式までまだお時間があったのでお手洗いへご案内。
茶店のお手洗いは車椅子が入らないので、境内を少し進んだ社務所裏のお手洗いへ。

社務所前

 トイレ(奥)②

段差や凹凸のある道、車椅子がギリギリ通れる通路など、1名のスタッフが前で先導し、もう1名はゆっくり車椅子を進めて行きました。
お手洗いは手すりがないので、スタッフが前から支えるように立って頂きながらお手伝いします。
お手洗いをずっと遠慮されていたのか、「どうもありがとう」とお祖母様も少しホッとされたご様子。
口紅を塗り直すお手伝いをしてから神殿へと向かいました。

鳥居②

神殿前の鳥居には20センチ以上の段差があるので、お祖母様は別ルートでご案内。
境内⑤

本殿③ 

 本殿(挙式場)

神殿内に車椅子のままお祖母様をご案内し、私たちは挙式中は神殿の外で待機です。
間もなくすると、新郎新婦様とご両家のご両親が参進され、神殿内へ入られました。
お祖母様が頭を上げて、じっと御神座の新郎新婦様を見つめている後姿。
ずっと楽しみにされていたお孫様のご結婚式。

100歳も近いお身体で、新幹線や車での移動など、片道3時間以上もかけていらっしゃったお祖母様。
やっと会うことが出来た新郎様のお姿に、お祖母様は今どんな想いでいるのかな・・と思ったら、自然とこみ上げてくるものがありました。

挙式後、神殿内での集合写真のあと、新郎様のもとへお祖母様をご案内しました。

「おばあちゃん、今日は本当にありがとう!」

新郎様が、お祖母様の手を取り、優しくお声をかけると、

「おめでとう・・おめでとう・・」

とお祖母様も新郎様の手を取り、愛おしそうにご自分の顔の前でぎゅっと握られました。
何度も「おめでとう」と仰るお祖母様の目には、たくさんの涙が溢れていました

挙式だけご出席のお祖母様と伯母様は、東京駅へ向かうため、再び介護タクシーへ乗り込みました。
とても幸せそうな、でも少し寂しそうなお祖母様のお姿。
「来れて良かったね!」
と伯母様がお声をかけると「良かった!」と、お祖母様が笑って下さって、私達もホッとしました。

そして、介護タクシーが出発しようとした時です。
新郎新婦様が車の近くに来てくださり、お祖母様に声をかけて下さいました。

「おばあちゃん、ありがとう。気を付けて帰ってね!」
新郎様の言葉に、再び目を潤ませながらも、とびきり嬉しそうなお祖母様のお顔!!

東京駅から新幹線で帰郷。
ご入居先へ着くころにはすでに日は落ちていました。
ベッドで横になると、お祖母様はすぐお休みになりました。
とても幸せそうに眠るお祖母様にそっとご挨拶し、私たちはお部屋を後にしました。

新郎様やお祖母様、ご家族の優しさと愛情に触れた一日。
東京へ帰る新幹線の中、大好きだったおばあちゃんの事をフッと思い出した私です。

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オークラ千葉ホテル(千葉・千葉みなと)Ⅱ

オークラ千葉ホテルにてお式・ご披露宴のご出席サポート

ご状況・ご心配されていた点

車椅子のためお手洗いなど介助が必要、長時間なので疲れてしまわないか心配

当日の内容

10:30 ご入居先出発
11:30 お式場到着
12:30 美容室へ
13:00 お着替えのお手伝い
16:00 挙式
16:20 ご親族紹介、集合写真
17:00 ご披露宴開宴
19:30 ご披露おひらき
20:30 ホテルのお部屋でお着替え
     就寝ケア

スタッフ後記

ご入居先へお迎えにあがると、お母様は緊張されているご様子で、
笑顔が少し強張っているように見えました。

介護タクシーでの道中は、
「お嬢様のハレ姿、楽しみですね!」
「ちょうど今日は桜が満開ですよ」など、
少しでもお母様の緊張がほぐれるようにお声かけしながら向かいました。

予定より早くホテルに到着。
1Fロビー  
美容室の時間までは、
1Fのロビーで昼食のサンドイッチを召し上がって頂いたり、お手洗いのお手伝いなど。
花がお好きなお母様でしたので、花壇のある中庭にもご案内しました。

「だいぶ落ち着いてきたわ~」
お母様の自然な笑顔が見られて私達も嬉しかったです。

美容室にてヘアメイクが終わりお着替え室へ。
2F着替え室
新婦様がお母様のためにとレンタルされた、車椅子でも簡単に着られる黒留袖。
締め付けが苦しくないか、こまめにお母様にお聞きしながら、身支度を整えて行きました。

手すりのないお部屋でしたので、しっかり支えてのお着替えになりました。

「何だか恥ずかしいね・・」と仰りながらも、鏡を見ながら、
しっかりと襟元を整えられている姿は、凛としたお母様の姿でした。

お控え室で待っていると、だんだんご家族様が集まっていらっしゃいました。

2F控室(カトレア)②
皆さんの姿を見ると、とても嬉しそうに表情がパッと明るくなります。

「○○ちゃんはまだ支度中なのかしら?」
「角隠しって重いんでしょう?」
と、ずっと新婦様の事を気にされていました。

お控え室の窓から、写真撮影中の新郎新婦様が見えたので、窓のお近くまで車椅子を移動。
窓ガラスに手をつき、とても嬉しそうにずっとご覧になっていたお母様です。

挙式はホテル内の神殿にて。
2F神殿入口 

2F神殿内④

お母様を車椅子のまま一番前のお席にご案内。
2F神殿内③
私達は少し離れた席に座らせて頂き、お母様をお見守りしていました。

厳かな雰囲気で少しご不安になられたのか、
お式中は時々車椅子から立ち上がろうとされる仕草が見られました。
私達はその都度、「座ったままで大丈夫ですよ」と小声でお伝えしました。

3F披露宴会場(エリーゼルーム) 

3F披露宴会場前

ご披露宴中私達スタッフは、一名がお母様のお隣に座り、もう一名は少し後ろに座って待機。

お食事はお箸を使い、ご自分で召しあがりますが、
召しあがるペースが早いので、飲み込む際にむせない様に、
「ゆっくり召し上がって下さいね」とこまめにお声掛けしました。

大きくカットされているものは、より食べやすい様にナイフとフォークで細かくしたり、
スープなどはお口元までお手伝いさせて頂きました。

たくさんのゲストの方が出席されていたので、
ご披露宴中、お母様が新婦様に直接言葉をかける機会はありませんでした。
でも、頑張って、手を動かして拍手されたり、お色直しで真っ赤なドレス姿で再入場された新婦様を
嬉しそうに目で追ったり。お母様からあふれるお喜びの気持ちは、新婦様にも伝わっています。

ご披露宴お開き前の花束贈呈の際は、新郎新婦様、ご両親が扉の前に並ぶことになっていたので、
その前にタイミングを見てお手洗いへご案内します。
2F多目的トイレ内
車椅子にずっと座ったままだったので、腰がお痛みの様でしたが、
お手洗いで立ち上がると、
「少し楽になったわ~」とホッとされていました。

お着物や髪の毛を整えて会場に戻り、花束贈呈のために車椅子でスタンバイ。
スポットライトに照らされると、お母様がとても戸惑ってらっしゃるのが分かりました。
同じテーブルのご家族様と私達で、お母様を笑わせようと手を振ったり、
「大丈夫、大丈夫」と身振り手振りでお伝えしたり。

間もなくして、新婦様からお母様へ花束贈呈。

車椅子のお母様に合わせ、新婦様は腰をかがめながらお母様に花束を手渡されます。

「お母さん、ありがとう」新婦様の口元はそう動いたように見えました。

ご披露宴お開き後は、お泊りになるお部屋へご案内。

お着物からパジャマへ着替えると、ホッとされたのか思わず声を出して笑われるお母様。
つられて私達も笑ってしまいます。

お手洗いや口腔ケアのお手伝い、メイクを落とし、ホットタオルでお顔をお拭きしてからベッドへ。

お布団をおかけすると、ゆっくり目を閉じられたので、
私達は「おやすみなさい」と小声でご挨拶し、電気を消しました。

間もなくして新婦様のお父様もお部屋に戻られました。
小さな声でご挨拶し、お部屋を出ようとすると、
お母様も布団から少し起き上がって、笑顔でこちらを見ています。

思わず笑ってしまう私達に、今度はお母様がつられて笑っていました。

帰り際は、私達がいつも寂しさを感じてしまう瞬間なのに、
この日はお母様のおかげで、何だか楽しい帰り道になりました。

明治神宮(原宿)、明治記念館(元赤坂)Ⅲ

明治神宮、明治記念館にてお式・ご披露宴のご出席サポート

ご状況・ご心配されていた点

足がお悪く車椅子ご利用、ご移動やお手洗いのご心配あるが当日は家族が忙しくお世話できない

当日の内容

13:00 ご自宅へお迎え
      お着替えなどのお仕度
13:40 ご自宅出発
15:30 明治神宮到着
15:40 親族紹介
16:10 参進、挙式
17:00 集合写真
17:20 明治記念館への移動
18:50 ご披露宴開宴
21:20 ご披露宴お開き
     明治記念館出発
22:30 ご自宅での就寝ケア、退室

スタッフ後記

お式当日はとてもお天気が良く、ぽかぽかの小春日和。

スタッフ2名でご自宅へ伺うと、
お祖母様はベッドに座って私たちを待っていてくださいました。

「今日はおめでとうございます!とってもいいお天気ですよ!」
とご挨拶すると、お祖母様も笑顔で返して下さいます。

ベッドにお座り頂いたまま、お着替えのお手伝い。

少しだけ足がむくんでいるようにお見受けしたため、
立ち上っておズボンを履いて頂く際は、しっかりお体をお支えします。

メイクは少しだけご自分でされていたので、口紅とチークは私たちがお手伝いして、華やかに。
最後にコサージュをお付けすると、
「普段あまり外出しないから、こんな格好するのも久々だわ~」
と、とても嬉しそうな笑顔が見られました。

お部屋から玄関までは急な階段を下りて行くため、
スタッフがしっかりとお祖母様の身体をお支えしながらのご移動。

玄関で車椅子にお乗りいただき介護タクシーで明治神宮へ。

ちょうどこの日は、桜が満開になっていて、
明治神宮までの道中、介護タクシーの中から皆さまで外の桜を見て楽しんでいらっしゃいました。
お話好きのお祖母様は、趣味やテレビのニュースの事などたくさんお話下さって、
車内は終始楽しい雰囲気でした。

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明治神宮に到着後、
お控え室までの境内の移動は砂利道や道幅の狭いところもありましたが、
車椅子を少し持ち上げるなどして移動しました。

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神楽殿ロビー②
挙式前の参進は、神殿へ行くまでに階段や段差があるので、
お祖母様だけ先に別のルートとで神殿までご案内。

神殿へ足を一歩踏み入れると、
私達スタッフも、とても神聖な気持ちになります。
お祖母様も少し緊張されているように見えましたが、
とてもご立派になられたご新郎様のお姿に感激されていました。

挙式後は、境内で集合写真です。

神殿からお写真場所までは、砂利道を移動しなければならないため、
お式場の男性スタッフ様と私達スタッフで一緒に車椅子の前タイヤを持ち上げながら、
慎重に撮影位置まで移動して行きました。

「こんなに大変になって・・、すみません」
と、申し訳なさそうな表情のお祖母様でしたが、
お写真の際は、皆さんと並んでとても嬉しそうな笑顔。
とても素敵な笑顔に、私達もつられて笑っていました。

お写真後はご披露宴のため明治記念館へのご移動。
皆様はマイクロバスで、お祖母様とスタッフ2名は介護タクシーで向かいました。

正面玄関

明治記念館の少し薄暗くなってきた広い庭園には、
ライトが灯り、桜の木が浮かび上って来るような見事な演出!

こちらの庭園でも新郎新婦様、ご家族様の写真撮影がありましたが、
お祖母様は、「私は、いいわよ・・」とご遠慮がち。

「皆様待っていますから、ぜひご一緒に」と私たちからお声掛けし、庭園にご案内しました。
幻想的な雰囲気の中、笑顔のご家族が揃った素敵なシーン。
何だか夢見心地で、ずっと見ていたい幸せな光景でした。

1F多目的トイレ③
ご披露宴までの待ち時間はお手洗いにご案内。
車椅子から立ち上る際は、身体を支えたりなど少しお手伝いさせて頂きました。

1F金鶏の間入り口

1F金鶏の間③

ご披露宴会場は流しスタイルで、とても格式の高い雰囲気。
入口に段差はありますが、
スロープを出して頂けるので車椅子でもスムーズに移動できます。

私達スタッフは、お祖母様のお席から少し離れた所でお見守り。
ご自分で召し上れるので、食べにくそうなものや固いものをお切りしました。
少しずつですが、とても美味しそうに召し上がってらっしゃいました。

新郎様とお話する時間はあまりありませんでしたが、
お祖母様は終始楽しそうで、新郎様のハレ姿を見られたことが「本当に嬉しい」と、
何度も仰っていたことが忘れられません。

お開き後は、
新郎新婦様にお見送りされ、介護タクシーで帰路へとつきました。

少しお疲れのご様子も見られましたが、
「今日は本当にありがとうございました」
と丁寧にご挨拶してくださったお祖母様は、
今日を無事に終えられてご安心されたような、
穏やかな優しい表情をされていました。